カテゴリ:ソーク( 14 )

TRAVEL (旅)

マガジンハウスから出ている雑誌で「鳩よ!」というのがあるそうです。
これの俳句欄の枠をはずして、短文ならなんでもどうぞ、とやったところ、何万という投句があるそうです。これは ”創句(ソーク)” と名付けられています。不定型の自由詩ですね。
ソープ(ランド)の小沢昭一サンに対抗して、永六輔サンのことをソーク派と、筑紫哲也サンが命名しました。
永 さんが選者となって、面白い、と取り上げた中から、さらに雨漏りが面白い、と感じたものを、ご紹介します。
分野ごとに紹介していきますが、今回は TRAVEL(旅)です。

☆立つ鳥アトランダム

☆バッタ片足捨てて江戸川界隈

☆おそらくは読まぬ本持ち旅へ出る

☆いい町だ
  ゆっくり歩こう

☆ブラウスは麻百%船の旅

☆空を見よ ただそれだけでいい

☆名もない山 名もない川 小さな旅

☆ペンションのノートに丸文字消えて秋

☆何喰えど鐘は鳴るなり法隆寺

☆月のぼり古城戦国に戻る

☆千手観音がざわざわと背中をかく

☆入れたくなる旅先のポスト

☆左右空席 夜の逃避行

☆「あの頃」という駅に、
  おりてみました



さて、皆さんはどれが面白かったですか?

永さんの言葉:旅というのは、人が生活している場に乗り込んでいくわけだ
         から、できるだけお騒がせしないで、さりげなく風みたいに
         訪れるのが礼儀だと僕は思っている。

UP済み EAT  JOB LIFE 
by amamori120 | 2005-09-21 23:30 | ソーク | Trackback | Comments(4)

LIFE (暮らし)

EAT、JOBに続いて今回はLIFEです。

☆ 連れ泣きする二歳児の友情

☆ せなかたたかないでよ 
   こころがでちゃう 
(三歳児の言葉を、お母さんがメモして投稿)

☆  しあわせは耳かき・まごの手・
   つまようじ

☆ あたりまえの中に居たい

☆ 駅前のパチンコ屋 出る

☆ レジ待ちで隣の事情を垣間見る

☆ ピンポーンとチャイムが鳴れば宅急便
             
 (ピンポンと卓球の語呂合わせ)

☆ なんでもそろってなにかと不自由

☆ 平凡が光っている

☆ 丸顔で 楚々と生きたいわたしです

☆ シーソーの向こうで上がらないあなた

☆ 天高く 体重計が太っている

☆ Tシャツを私のかたちに脱ぎ捨てる

☆ 嫌な奴も真っ直ぐ歩いて来る

☆ プラットホームの点字ブロックで
   つまづいている

☆ いつか、きっと、読む!
   世界文学全集五十巻

☆ 教室の机の上で眠ってばかりいたのは
   心が眠ってしまいそうだったから

☆ 辞典の重さに満足し

☆ たかが参観日 されど厚化粧

☆ 教科書でなく読む古典の面白さ

☆ いやだった先生、いまでもいやだ

☆ クラス会でお前いくつになったと聞く奴がいた

☆ 吉を信じないくせに凶を気にするみくじ

☆ 深刻な問題の外でぬいぐるみ釣っている

☆ くっさめのついでに出した屁が大きすぎ

☆ ため息で作った
   シャボン玉さえ飛ぶのか

☆ こんなに悲しいのに屁がでる

☆ 唇をつぼめて歩く冬の風

☆ 深夜ほっとする入れ歯

☆ ヘンな夜が明けヘンな昼

☆ 恥ずかしいことは一人でいても恥ずかしい

☆ 一人暮らしだから家出はやめた

☆ 鋏大きく開いて持つとアタシらしい

☆ ある ブスの少女

☆ 国宝展見てまっすぐにゴリラに会いに

☆ 飛びながら脱糞できる鳥の快感

☆ ワープロみたいな字を書く奴はきらい

☆ ゴミの山写したカメラ捨ててくる

☆ 電池のきれて止まった時計のこれは何だろう

☆ 宇宙は近く 隣人遠し



あなたは、どの創句が面白かったですか?
by amamori120 | 2005-08-12 21:52 | ソーク | Trackback | Comments(12)

JOB (仕事)

前回のEAT(食べる) に続いて、今回は JOB(仕事)です。

☆ 作物と 会話が出来ず 百姓やめた

☆ 痛ければ言え歯科医の意地の底

☆ 囁きかけるように女医と書いてある
  産婦人科の看板よ

☆ 飛行士にも冒険家にもなれず
  荷物積む

☆ 暗がりでマネキンの服を脱がせる

☆ 働かされているワイパーが淋しい

☆ ライバルにもう追いつけぬ日の寒さ

☆ 電車の吊革は高いか低いか

☆ 糞した分だけ 働けや

☆ ただ金の為だけの仕事終え
  電柱に頭突き

☆ 徹マンの次の日、徹夜で寝た

☆ 過不足なく働き、何か足りない

☆ 秘書秘書話

☆ 生理休暇をまとめてとった

☆ 敬遠の仲

☆ 無礼なほど礼儀正しい

☆ 机の上を整理す 所在なし

☆ 肩書きがなくて祝電略される

☆ 信じていたら掬われた

☆ 福利厚生過労死認定制度有

☆ 死ぬ気でやると言って死んでしまった

☆ 山で死んだ奴を笑い
  海で死んだ奴を馬鹿にし
  あいつは仕事で死んだ


皆さん、どれか面白いと感じるのがありましたか?

選者の永六輔さんは、ラジオ派ですが、いい言葉をご紹介します。
「五感の中の聴覚の記憶のほうが深く沈んでいる・・・目は忘れても耳は忘れないということがラジオ派の誇り・・・」

次回は LIFE (暮らし) です。
by amamori120 | 2005-08-09 10:57 | ソーク | Trackback | Comments(8)

EAT (食べる)

マガジンハウスから出ている雑誌で「鳩よ!」というのがあるそうです。
これの俳句欄の枠をはずして、短文ならなんでもどうぞ、とやったところ、何万という投句があるそうです。これは ”創句(ソーク)” と名付けられています。不定型の自由詩ですね。
ソープ(ランド)の小沢昭一サンに対抗して、永六輔サンのことをソーク派と、筑紫哲也サンが命名しました。
永 さんが選者となって、面白い、と取り上げた中から、さらに雨漏りが面白い、と感じたものを、ご紹介します。
分野ごとに紹介していきますが、今回は ETA (食べる) です。

☆私の妻は見て美味しい料理が得意です

☆焼き魚縦に置くこの家の食卓

☆豆腐の味噌汁は嫌いなんだと十五年目になって言う夫

☆平和です。 朝の牛乳

☆肉じゃがのしらたきが好き

☆となりのトロロ

☆コンニャクはメランコリック

☆夜中にプリンはふるえてる

☆特上ちらしのデンブの気持ち

☆漢字で書かれたいバナナ

☆ミカンを描こうと思ったが喰った

☆林檎剥く誰も気付かぬ誕生日

☆積んである西瓜の一番下のが欲しい

☆それきりのつき合いだった、紙コップ

☆本心を聞いてみたさのお茶を注ぎ

☆「シベリア」は
 懐かしいお菓子です

☆それなりに旨い蕎麦屋のライスカレー

☆経済大国の隅っこで
 目刺しを焼いている僕



皆さんは、どれが面白いと、お感じでしょうか?

選者の永さんの、味のある言葉も、ご紹介しておきます。

おいしさの記憶というのは、”いつ、どこで誰と一緒に食べたあれ”というように場所や人間と結びついて残っている。だから、”おいしい”というセリフは実は、すごく贅沢なことで・・・・・人は、それぞれの人間関係の中においしいものの地図がある。地図の中に、おいしい場所をたくさん持っている人は、自分で思う以上にとても贅沢な生き方をしているのだ。
by amamori120 | 2005-07-31 00:32 | ソーク | Trackback | Comments(10)