ことわざ悪魔の辞典 1
2009年 05月 29日
かの別役実センセイの面白い本をまた見つけました。題して ことわざ悪魔の辞典
そこらの、ありきたりのことわざ辞典と違って、音韻法則に則って知性の柔軟さと謙虚さを必要とする定義を示してくれます。
ホントはご一読願いたいのですが、皆さん色々ご都合もあるでせうから「世間遺産」 同様、拙が順次ご案内して参りたいと存じます。 どうかご贔屓にぃ

1997.10 王国社・刊 ¥1,680 A-09-084
別役実センセイ 言うまでもなく我が国劇作界の第一人者ですね。
この顔で、オカシイことばかり言うんですヨ

ではボチボチ始めますかね
「あうはわかれのはじめ」
これは、「別れは逢いのはじめ」と対句になっており、さらに「はじめは逢いの別れ」と、その対句である「はじめは別れの逢い」が、対句の対句になっている。つまり「逢う」ことは「逢う」ことではなく、「別れる」ことも「別れる」ことではなく、そんなことはどちらでもいいということであろう。
人口が多すぎ、世間がせますぎるのである。
「あおはあいよりいでてあいよりあおし」
仮名で書くと、人はたいてい「青は愛より出でて愛より青し」だと思うことになっている。
そして「愛より青い」というのはどういうことだろうと、考え込んでしまう。
あらかじめ誤解をしているのであるから、こんな疑問にいちいちつきあってやる必要はまったくないのだが、ついでだから言うと、「愛」は温度が高いのであり、「青」は温度が低いのである。つまり「愛」より知的で冷静だということだ。
このように、間違った疑問から正しい答えを生み出すのを「出藍の誉れ」と言う。
「あかごのてをひねる」
かつて、「子供がうまれたら、野球選手にしよう」と考える親が多かった。
そして、野球選手にするならピッチャーで、しかもサウスポーがいい。
そこで、生まれてきた子供が右利きがとわかると、ひねって左利きに
してしまうのである。もちろん、間もなく野球がすたれ、サッカーの全盛期
になると言われているから、最近の親は、「赤子の足をひねる」ことをする。
と、まぁこんな具合です。
ドンドン調子が出て来ますから、続編を是非お待ちくださいネ
<雨漏りメモ>
そもそも「悪魔の辞典」なるもののオリジンは、読書人のブロ友さんなら夙にご案内のコレですね。



拙は、これを昭和49年に買って読んでます。
ABASEMENT n 卑屈
財力もしくは権力に直面した際に示す、美風ともいえる心構え。使用人が雇い主に話しかける場合に特にお勧めする。
以下略
こんなのも

たとえば「愛」について、五人の筆者が、それぞれがどんなことを書いたかは、活字になるまでは、お互いに知らない・・・という仕組みです。
別役センセイもちゃんと参加されてますね。

まさに 悪意に満ちた、戯文と戯画によることわざ新解釈!!

↑が 好評につき、こんなのも出ました



