チカンアカン 続き? または別役実氏
2009年 04月 17日
実は、一昨年の11月にUPした記事にも、コレご紹介してるんです。

当時は、このポスター1種類でした。
これを言っとかないと後に続かないんです ww
と言うのは、最近読んだ、この本にも出てるから。

A-09-054
精神鑑定、アリバイ、非常線、指紋、指名手配、自首、時効、殺人、詐欺、愉快犯、共同正犯、黙秘権・・・など20数項目について別役流解読がなされていて、感心して読んでると見事に騙されるんですが、anyhow 痴漢 という項もありまして、少し長いんですが引用してみますネ
痴漢
大阪では、「チカンはアカン」という標語が、街頭に貼り出されている。言うまでもなく、「チカン」の「カン」と「アカン」の「カン」が韻を踏んでおり、そこに大阪府警の大阪府警らしい教養を感じさせるのであるが、その点に感動させる分だけ、「本当に痴漢はあかんのかどうか」という、肝心のところが伝わらないのではないか、と言われてもいる。
現に満員電車の中で若い女性のお尻に触った親父をつかまえると、「あかんのかいな」と言うのである。「あかんて書いてるやないか」「ああ、あれはそういう意味やったんか。わいはまた、単なる洒落やと思うとった」と、そういうことになってしまうのだ。
従って東京ではこれが、「痴漢は犯罪です」というミもフタもない標語になっている。東京警視庁にだって、大阪府警に決してひけをとらないほどの教養はあるのだが、それをいたずらにひけらかして大阪府警の二の舞はしたくないと考えたのであろう。これなら、単刀直入でまぎれがない。・・・・・・・・・
(中略)
むしろ「痴漢は有料です」とやった方がいいかもしれない。罰金は迷惑防止条例によって5万円とされているらしいから、「痴漢は5万円」としてもいい。もちろん、いきなり事に及んで、「5万円払やいいんだろう」と開き直る親父もいるであろうから、「必ず事前承諾をとりましょう」と添え書きをしておくのである。
・・・とまぁ、全項目、こんな調子です
ところが、大阪府警も、ミもフタもない表現を加えてしまい東京警視庁並の教養になってしまったんですね ww

とにかく、この別役実さんという人はオカシイえっせいを書く人なんです。
ご案内のように、劇作家で現代演劇協会会長。数々の演劇・文学関係の賞を貰っているエライ人です。

同じようなエッセイ集をご紹介しておきますネ

A-08-151


あの真面目くさった顔で、なんともスバラに真面目そうなエッセイを書くんですが、よぉく注意して読まないと騙されますからね ww

