三宅 彰「風よ、撃て」
2005年 06月 09日
第14回サントリーミステリー大賞受賞作です。1997年 文春刊。
作者の三宅彰さんは、信州上田のご出身だそうで、上田市役所教育委員会に、お勤めとのことです。
これは刑事物ですが、主人公は上田警察署刑事課の係長。多分、所轄の係長だから警部補だと思われます。
土砂崩れが起きて、そこから人骨が発見される。あまりに古いので、ひょっとしたら縄文人の骨かも知れない。鑑識では、この骨は現代人のもので、損傷を受けているから、自殺か他殺だという。捜査が始まるが、身元は杳として知れない。主人公は寝食を忘れ、妻子も忘れて捜査に没頭する。土砂崩れが起きた山に通暁している老人が、刑事達の聞き込み、事情聴取の後、やはり土砂崩れで死ぬ。大雨も降ってないのに何故、土砂崩れが起きたのか?殺人ではないのか?
人骨の身元が判る。11年前に失踪した大学助教授だ。彼は考古学専攻で、高校のときの考古学研究の仲間が浮かび上がる。彼を含む男4人とコケティッシュな女1人のグループだった。
彼らの人間関係には男女の愛情や打算、嫉妬等複雑なものがあったらしい。刑事達の捜査は続く。そして、二つの土砂崩れの現場を精査した結果、爆弾テロリストの存在が・・・さらに11年前、この山に少女を誘拐して立て籠もり、逮捕されて別の殺人事件の犯人として無期懲役になっている男も、助教授の殺人に絡んでいるらしいことが判明した。
刑事達に謎は解けるのか? 05.6.8読了

