「とことん 備前」 黒田草臣
2008年 07月 13日
備前焼きについて、A~Z、阿~吽 を語りつくした本です


1996.6 光芸出版・刊 ¥2,000
著者は渋谷で㈱黒田陶苑を営む学究肌の陶器商です。
備前焼に魅せられて、とことんハマリ込んだ著者は、須恵器から始まり、現代作家の作品に至る備前焼の魅力のすべてを、拙のようなド素人にも分りやすく、やさしく語ってくれます。
「胡麻」「桟切り」「緋襷」「窯変」についても理解できましたよ。

日本の六古窯といわれる「瀬戸」「常滑」「越前」「信楽」「丹波」「備前」。
備前が他の五窯と大きく異なる点は、他が上釉をかけた陶器なのに対し、無釉焼締を頑なに一千年もの長い間守り続けてきたということですね。
それは備前で使われる土のお蔭なんです、
備前の土は、六古窯の中でも最も細かい粒子の粘土で、さらに2~3%の鉄分を含み、ネットリとした可塑性が特長で、焼締陶では「最良の土」と自他共に評価されている。この粘土のお蔭で備前焼は上釉を施さない焼締の焼き物であり続けた。
備前焼は 「土と炎」 だけの、まさに無添加の焼き物である訳です。
宗左近氏も、備前焼について こんな風に述べていますネ
阿~吽 と言いましたが、備前焼の狛さまに触れない訳にはいきません。
伊部では「宮獅子」と言ってるそうですが、全国各地で80組以上の備前焼狛さまが設置されてるようです。
岡山支部長けーこさんのUPされた吉備津神社、倉敷支部長ますちーお姉様の由加神社、雨漏りの品川神社、そのほか島根・美保神社(いーさん、出雲支部長を委嘱しますので取材お願いしま~す)、香川・金刀比羅宮、大阪・住吉神社、山口・防府天満宮などが知られています。
阿波の陶人かにちゃんには、阿波狛さまをお願いしてあります♪







備前中興の祖といわれる金重陶陽から始まって、藤原啓、山本陶秀、藤原雄・・・人間国宝となった以上の四人を筆頭に、主要作家のプロフィール、備前焼窯元の住所録、手書きの地図なども載っておりガイドとしても使えます。
北大路魯山人についても一節が割かれ、陶陽や藤原啓などから送って貰った田土や山土で制作して魯山人備前を完成させたことにも言及しています。
by amamori120
| 2008-07-13 21:48
| 読後感・本の紹介

