山本周五郎「樅の木は残った」ほか
2008年 06月 29日
今日の首都圏はビショビショと梅雨らしい雨が降っています。メタボ解消のために「書を捨てて街に出」たいのですが、降り込められて雨漏り書斎に籠っています。
1月1日から今日まで88冊の本を読了していますが、
ブログを始めたせいか大分ペースが落ちています。
しかし、ブログの楽しさも捨てがたい
読書記録をみると、自然科学系の本が殆どありません。
この方面は、出雲の碩学いーさんにお任せして、拙は専ら軟弱系を担当することにします

山本周五郎「樅の木は残った」
昭和44年8月 講談社ロマン・ブックス刊 ¥420
お馴染み「伊達騒動」を扱っています。
歌舞伎「伽羅千代萩」では極悪人・仁木弾正として登場する原田甲斐は本書では全く逆の、「お家第一」の大忠臣として描かれています。
余談ですが、我が敬愛する生島治郎サンは、エッセイ集「名探偵ただいま逃亡中」で、本書をわが国で最高のハードボイルドとして位置づけています。それは、原田甲斐が、「時分がこうと決めたルールに従って」行動する人間として描かれているからだそうです。
かなり意外な指摘ですが、皆さまのご意見は?

1990.6 集英社・刊 ¥1,100
仙台が出たところで、こんな本も。

伊達政宗の娘・五郎八(いろは)姫の一生を描いています。
ザ・政略結婚で徳川家康の六男忠輝に嫁しますが、あまり賢くない忠輝が数々のチョンボを続けて家康に見放され放逐されたのに伴い実家に戻って一生を終わります。
いろは姫は10割キリシタン、忠輝は7割、政宗は5割方キリシタンだったように描かれていて、それぞれの立場におけるこの差が彼らの運命を決定したようです。
忠輝は配所諏訪で92歳、いろはは仙台で68歳まで生きました。
きょう日曜日はNHK大河ドラマ「篤姫」が観られます。
高橋英樹サンが島津斉彬を演じてますが、その祖父重豪(しげひで)に暗殺者として使われた男の一生を描いたのがコレです。

本書には調所(ずしょ)広郷という人物が登場しますが、薩摩には、調所という苗字が多いんですかね。

調所一郎 「薩摩拵」 2003.6 里文出版・刊 ¥2,990
薩摩の名刀の解説書らしいです。これから読むところです。

まだ続きますが、フリーズしそうなので一旦UPしときます。
刀が出たところで、コレもget。

暫くは積ン読です ww

「神皇正統記」でお馴染み北畠親房が主人公。
”梟”と悪口を言われながらも南朝のために一生を捧げた男の物語です。
後醍醐天皇の彼に対する曖昧な態度が気になります。
史実なのか、著者の見解なのか?

「浮沈」 1989.11 新潮社・刊 ¥880
調べてませんが、著者の死によって、これが本シリーズの最終巻と思われます。
相変わらず秋山小兵衛、強いっ! でももう75歳になっています。
池波節、堪能しました♪
階下から家人Tに呼ばれました。お昼かな?
中断します。

捕物帳にも色んな切り口があって、各作者もそれぞれ工夫を凝らして見せてくれますが、本書は「検屍」という、これまであまりなかったように思える切り口の時代ミステリーと言えましょうか。
「銀の簪」は、ただの水死人に見えても、これを口中に差込み、フタをして暫くしてから引き出し翳りがあれば毒殺の疑いあり・・・という風に使われるんですね。
このほか、肛門に釘を打ち込んで殺害するという手口を見破って磁石で、その釘を釣りだして証拠とするなど、色んな手口に立ち向かう常町廻り同心と友人の医者のコンビが活躍します。
軟弱なヤツをひとつ ww

阿部牧郎サンといえば、大体H系が多いように思うんですが、本書も艶笑譚でしょうか
奥州三戸藩大坂屋敷在勤の町之介が、町人となり貸本屋をなりわいとして、大坂の町々を30キロ超の商品をかつぎながら歩き回る先々で、性におおらかな大坂の女たちとステキな情事を持つ連作小説です。
27歳で、背が高くてスリム、彫りの深い顔立ちの町之介、剣と体術の達人でもあり、モテまくりですww
ブロ友で作家の桃源児サンもそうですが、阿部サンも性愛シーンがお上手です
厳密には時代物と言えるかどうか?

夢枕 獏 「黒塚」 2000.8 集英社・刊 ¥1,995
能「黒塚」がベース。
獏サンの代表作「陰陽師」の世界ですが、SFも混じっているようです。
クロウ(源九郎義経)が、鎌倉時代~現代、時空を超えて活躍します。

