「独眼竜伊達政宗」西野辰吉
2008年 04月 14日
仙台(昔は千代だったそうです)ご在住、ミモザさんや、ひーさんが該地のことをリポートして下さるのに触発されて、こんな本を読みました。「独眼竜伊達政宗」西野辰吉・著
S61.3 叢文社・刊 ¥1,600

何年か前、NHK大河シリーズで、政宗公が主人公となるドラマが放映されました。
たしか主演が渡辺謙サンだったと思います。
TVの脚本家が誰だったか、また原作が誰のだったか覚えていませんが、本書に基づいてシナリオ化されたと思えるほどエピソードが一致するんです。
例えば、大内定綱(寺田農サン)の事件。大内氏は小領主で会津の芦名氏に服属していたのだが、政宗公が若くして家督を相続したのを機に伊達氏に属したいと言って来た。暫くして帰郷したら「そんなことは言ってない」と前言を翻したことで紛争が始まったこと。
梵天丸(政宗公の幼名)が6歳の時、疱瘡を病んで右目が失明し、顔があばた面に変わってしまったため、生みの母、最上御前(岩下志麻サン)が彼を疎んじて弟の方を可愛がり、家督も弟に継がせようとしたこと。
秀吉(勝新?)の小田原・北条氏攻めの際、参陣が遅れたことの言い訳をしに伺候(出頭)した際、白の死に装束を着て行ったこと。
秀吉の奥州仕置き(政策)に抵抗して、葛西・大崎旧領で一揆が起きたのだが、政宗公が一揆勢力に与えた激励の手紙が秀吉のもとに裏切り者によって届けられ査問委員会が開かれた。政宗公は、自分の花押の鶺鴒の目にあたるところに針の穴がないから、これは偽書だと主張して危機を切り抜けたこと。
☆雨漏りメモ☆
大崎という地名が出てきました。実は長女の亭主が宮城県K町の出身なんです。それが最近の流行りの合併で大崎市になったのですが、何故「大崎」市なんだろうと思っていたのですが、本書のお蔭で疑問が解けました ♪
それから、これはTVでやったかどうか記憶にございませんが、”幻の百万石”というのが本書で述べられています。関が原の戦いの前、徳川家康から、百万石相当の領有を約束する書状を貰い、家康に味方して、上杉景勝を攻めるのだが、南部領和賀で起きた一揆を使嗾したとして、約束を反故にされてしまうという事件もあったようです。
有名な支倉常長のスペイン派遣とその後もTVでやったかどうかも詳らかではありません。
宣教師ソテロ、仙台で建造されたサン・ファン・バプテスタ号(日本側では伊達丸)等については、ひーさんの記事を参照せられたい。
政宗公には南蛮への憧れがあって、塩釜湊をベースに通商したかったようですね。
世の中が収まり、政宗公は徳川家と婚姻関係を結び、将軍(家光)を後見する待遇を受け、70歳まで長生きしました。死因は癌性腹膜炎だったようです。


