ミステリーs
2008年 02月 27日最近は、神社・神道の本を読むことが多いのですが、ミステリーも相変わらず好きで、ボツボツ読んでます♪
「夜明け前の殺人」 辻真先 1999.9 実業乃日本社・刊 ¥1,785
大財閥三ツ江グループに支援された劇団”座どらま”の公演、島崎藤村の「夜明け前」は、代表・真鍋の新解釈による演出と主演女優・浜島香苗の魅力的な美貌・演技によって連日大入り満員の大ヒットとなった。
そして千秋楽の最終シーンで香苗が急死するという一大事件が起きた。
警察の調べでは青酸中毒による死で、捜査の結果、事故死ということに決まった。
10年後、香苗の弟、井上裕介は定年退職した義父と共にフランスから日本に帰国、姉の「自殺」がどうにも納得できず調査を開始した。
三ツ江の社員で、文化事業担当部門の恵理の協力を得て、調査を続けるうちに、二人は婚約するところまで仲が進むが、その恵理は、明らかに裕介を狙ったやり方で、青酸カリによる死を遂げた。
さらに裕介を巡るもう一人の女・・裕介を慕う三ツ江の重役の娘・・も同じように青酸カリで死んでしまう。
藤村の、姪との恋愛を描いた「新生」をなぞった状況。同じく藤村・岡本一平合作の「いろはカルタ」による暗号等々工夫を凝らしたミステリーです。
そして意外な犯人・・・たいてい「意外」と決まっていますが ww・・・が明らかとなる。
伏線もしっかり張られ、納得できる合理的な結末。楽しめましたヨ ♪
この外、面白かったのを自分の備忘録としてUPしときます。
お気付きでしょうが、ポーの「アッシャー家の崩壊」を念頭に!
早川文庫・刊 ¥¥670
1990.7 角川文庫・刊 ¥760
アシモフ「黒後家蜘蛛の会」を念頭に。