インド旅行記2題
2007年 12月 22日
椎名誠「インドでわしも考えた」
清水潔
「インド・ネパール旅の絵本」
何故か連荘でインド旅行記読んでしまいました。
椎名本は今年209冊目、清水本が210冊目です。
211冊目は三笠宮様の本、読み中です。
二人の旅行期日は、清水氏が昭和48年2月~6月、椎名氏は多分昭和58年の何日間か。10年の隔たりがあるけれども、著者の個性がモロに出ているところ、清水氏がかなり詳解しているところを除いて、殆ど同じことを言ってます。それもその筈、1000年前と同じ暮らしをしている人たちを観察してきたのですからね。


バザールは原色の世界
バザールはインドの暮らしそのままが陳列されるところだ。
お世辞にも美しいとはいえないバザールの通りが怪しげなまでに原色の世界となり見る者全てを虜にしてしまうのだ。

聖なる大河ガンガ(ガンジス河)
ヒンドゥー教徒にとってガンガは生活の切れ目切れ目に重要な役割をはたす大事な精神的支柱なのだ。誕生、成人式、結婚、そして臨終に聖なる水はなくてはならない。
ベナレスは五つの川が合流するところと信じられているインド第一の聖地である。

カジュラホのミトゥーナの群像を観に行った日は、なんと52℃という驚異的な猛暑だった。
セックスは最も人間にふさわしく、神秘的な力を持ち、この力は神と享受できるものだとヒンドゥー教は教える。人生の目的に肉体的快楽(カーマ)を、実利(アルタ)、義務(ダルマ)と一緒にあげて奨励しているのもヒンドゥー教が現実的な宗教である証拠だ。

イスラム教徒とヒンドゥー教徒
禁欲主義と貪欲さの性格を同時に備えているのがヒンドゥー教の本質なのかもしれない。
宗教では何が救えるのだろうか。イスラム教では人生の苦痛や悲しみは神の意志。故に耐え忍べという。ヒンドゥー教はそれを超越することだという。

椎名サンのインド旅行の目的は
①空中に座ったまま浮揚できる行者はほんとに居るのか?
②インドの女性はほんとにサリーを着ているのか?
というスルドイものですが、さて?






椎名本は、シーナ文体も楽しめる旅行エッセイ、清水本は、かなり実用的でありながら、深い思索の跡が見られるマジメ本・・・と言えそうです。

