『江戸へようこそ』 杉浦日向子

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『江戸へようこそ』 杉浦日向子
1986.8 ちくまぶっくす・刊 ¥900

若死にした杉浦日向子(ひなこ)サン、この本発行当時は28歳だったんですね。









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もともとは漫画家だったんですが『お江戸』に興味を抱き稲垣史生氏に師事して「時代考証」を勉強されました。 女子で、この分野で活躍する人は稀有でユミークな存在だったので、NHK TV 「お江戸でござる」にも出演し、該分野における博学ぶりを楽しませてくれていたのですが、四十代の若さで亡くなられたのは、実に残念なことでした。  合掌


さて、本書では、『吉原』について、『春画』、『戯作』、『粋』について楽しい考察を展開しています。楽しんでいるうちに、知らず知らず『お江戸』に関する認識が深まっていく筈です。


対談が三つ入っています。

作家・中島梓サンと「着物」について
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弁天小僧に見立てた中島梓さん
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推理作家/浮世絵研究家・高橋克彦サンと「浮世絵」について
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桜丸に見立てた高橋克彦サン
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my書棚にありました。1989.6 講談社・刊 ¥1,300
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1996.5 光文社文庫・刊 ¥560



劇作家・岡本蛍サンと「江戸・東京」について
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葛の葉に見立てた岡本蛍サン





おまけとして、岡本蛍・作、杉浦日向子・画

乙好
    駄弁居眠胡散噺(ぺちゃくちゃむにゃむにゃうさんばなし)
太郎


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浦島太郎と乙好(乙姫に非ず)の戯作です。



こんなのもmy書棚にありました。
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1989.4 新潮文庫・刊 ¥640
by amamori120 | 2007-11-29 12:26 | 読後感・本の紹介