畠中 恵 「つくもがみ貸します」

畠中 恵 「つくもがみ貸します」_d0065324_94904.jpg「つくもがみ貸します」
畠中 恵  H19.9 角川書店・刊  ¥1,470

つくもがみ(付喪神)が出演しますが、いつもの しゃばけシリーズ ではありません。
ブロ友 bara_ayaさんと、ほぼ同時期に読了しましたがUPが遅れました。








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お紅と清次は従姉弟同士。「清次っ」「姉さんっ」と呼び合っていて、出雲屋という古道具屋を二人して営んでいる。
出雲屋は、販売もするが、メイン業務は損料を取って色んな道具を貸し出すこと。
道具も100年も経つと、つくもがみ(付喪神)という妖(あやかし)に変化(へんげ)し、「しゃばけ」の連中同様、人語も解するのだが、今回は人間たちとは直接対話はしないことになっている。
彼ら同士の話を、お紅も清次も聞けるし、逆もそうだ。

物語の大筋としては、大店の息子佐太郎が、お紅にプロポーズしているけれど、話が一向に進まず、一体どうなることやら?・・・というもの。
各場面に、つくもがみ(付喪神)たちが介在して進行役を勤めます。

最後の方では「姉さんっ」が「お紅っ」に変わります♪


帯にもあるように ほろりと切なく、ふんわりと暖かい畠中ワールドでした♪

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by amamori120 | 2007-11-10 09:52 | 畠中 恵を読む