伊賀のウナギ
2007年 08月 23日
いしまろにわれものまうす夏痩せに
よしといふものぞ武奈伎とりめせ
もちろん、雨漏りではありません。
これはかの有名な大伴家持が友人に与えた歌だそうです。
おさかな博士として夙に高名な末広恭雄さんの名著「とっておきの魚の話」を拾い読みしていて見つけました。

S49.8 新潮社・刊 函入りですが ¥550
ウナギは古くはムナギと発音したらしく、武奈伎の漢字を当てはめています。
「胸黄」からきているらしい。
「鰻」という字の由来には諸説あるようですが定説というものはなさそうです。
古くからウナギの蒲焼店として知られる 宮川 の主人であり文筆家でもあった宮川曼魚さんの筆名は、永年、鰻を割いて飯を食って来たので 鰻を曼と魚の二つに割いて曼魚とした・・・というエピソードも紹介されています。
「蒲焼」と言う言葉は、その串に刺して焼いた形が蒲の穂わたに似ているところから出来たと言われていますし、蒲焼を焼く香が速やかに伝わるところから「香速き」と呼ばれるようになったとも言われていますが、いずれもこじつけの感を否めないようです ww
anyhow、先日亡父の新盆で伊賀国に帰省しましたが、関西の鰻について報告せよとの厳命を受けていたので、弟に頼んで食わせて貰いました。
鰻を食わせる店は市内には何軒もあるんですが、以前、父が存命中に次女の亭主を初めて引き合わせた時に行った「伊賀」という店を選びました。





小食の弟夫婦と姪たちが誂えたメニューです。




ご案内のように、江戸は背中から割き、蒸してから焼きますが、上方は腹から割いて、蒸さずに焼きに入ります。
だから伊賀の鰻も、柔らかいけど、しっかりとした歯応えがあるようです♪
土用の丑は平賀源内氏により世に広まりましたが、万葉の昔から、鰻が夏痩せにいいと言われていたなんて!!!
by amamori120
| 2007-08-23 10:41
| フーズ、グルマン

