浅田次郎「憑神」ほか
2007年 07月 06日
浅田次郎 「憑神」
H19.5 新潮文庫・刊 ¥540
元版 H17.9 新潮社・刊

「読んでから観る」ことになりそうです。
幕末の江戸。貧乏御家人に「神」が憑いた。それも三回も。
最初は、裕福な大商人の形の「貧乏神」。
二回目は、横綱クラスの貫禄の力士の形の「疫病神」。
これらを「宿替え」でパスするも最後は、なんと「死神」!
どんな形で現れるのだろうか?
コレから逃れることは出来るのだろうか?
榎本武揚(釜次郎)や勝海舟も出演。
とてもリアルなファンタジーかなぁ。

サブタイトル:風車の浜吉捕物綴
江戸で名題の風車を作って売る根津の浜吉は、まさに「罪を憎んで人を憎まず」を地で行く御用聞き。
収められている九篇のゲストスター達は、浜吉のヒューマニスティックな解決の仕方に救われ、泣くのです。
著者の伊藤桂一サンは 「蛍の河」で直木賞を受賞。
以来、戦記小説、戦場小説の第一人者として多くの小説を発表されました。





栗本薫サンには珍しい時代小説です。
単行本をリサイクルでgetして読みました。
読了して書棚に仕舞おうとしたら、ちゃんと文庫本が「ぼくらの時代」などと一緒に並んでいるではありませんか。文庫本には昭和61年に読了したメモが書いてありました。20年も経つと完璧に忘れているんですね。お蔭で、(続)の方(「地獄島」も読み返すことが出来ました♪
「お役者捕物帖」というサブタイトル通り、ぞっとするほどの美貌の女形・嵐夢之丞の捕物帳の形で始まるんですが、実はこれは「雪之丞変化」と同系の一種の貴種流離譚なんですね。
西国のさる大大名の子である夢之丞の身の上をめぐって、(続)では562ページに亘って、すさまじいアクションが展開されます。栗本サンらしい時代伝奇小説となりました。

藤沢説によれば、喜多川歌麿は意外に愛妻家だったようで、本書に登場する六篇(人)の女たちとは、<そういう関係>になってはおりません。
何日もかけて色々とコミュニケイションした上、気分が最高に盛り上がったところで描き出す歌麿と、女たちの事情がうまく噛み合えば、佳い浮世絵が描けるんですね。
藤沢流歌麿の貌をお楽しみください。

戦国末期から江戸時代初にかけて天下一の傾奇者(かぶきもの)として知られた前田慶次郎という武士の痛快極まる一代記です。
前田利家の同族ですが、大名にもならず、仕官もせず、当代一流の武術・体術で合戦では大活躍するも、和歌・茶道・花道・古典にも深く通じ、派手なファッション、異様なパフォーマンスで、大まじめで人を驚かすことを愉しんだ男の物語です。
車中で読みふけり、乗り過ごしたこと2回!文庫本で552ページの大部ですが、女子でも愉しめますから、どじょ(nyhanakoサン風に ww)
そうそう、朝鮮へ行って、カヤ国の王族の末裔の娘に惚れられ、日本に連れて来て、仲良く一緒に暮らすエピソードも ♪
by amamori120
| 2007-07-06 10:51
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