北原亜以子『木戸番小屋』シリーズ

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以前、 まんがら茂平次 をUPしましたが、今回は、北原亜以子サンの人気シリーズです。

深川澪通り木戸番小屋








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「深川澪通り木戸番小屋」1993.9 講談社文庫・刊 ¥520


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「深川澪通り燈ともし頃」1997.9 講談社文庫・刊 ¥750


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「新地橋 深川澪通り木戸番小屋」 1995.12 講談社・刊¥1,500


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「夜の明けるまで 深川澪通り木戸番小屋」 2007.6 講談社文庫・刊 ¥550



江戸の町人が住む町々には、防犯・防火のために木戸が設けられていて、夜10時頃に閉められてしまいます。緊急時には木戸番というのが開けてくれるのですが、彼は普段は町内の夜回りなどをやっています。
深川に中島町というのがあり三方を川に囲まれています。南側を澪通りと言い、西の角に木戸番小屋があります。木戸番は町に雇われていますが、給料がとても安いので、小屋に、草鞋、ちり紙、蝋燭など日常品を並べて売ったりしていて生活の足しにすることが黙認されています。
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澪通りの木戸番小屋には笑兵衛・お捨の夫婦者が暮らしています。笑兵衛は50過ぎの古武士の風格のある男、お捨は40後半、色白で、可愛く太っており、とても上品な感じのおばさんです。ころころとよく若い声で笑うのが印象的なんです。
日本橋の大店の主だったとか、京の名家の生まれとか、武家の出だとか色々言われますが、誰もここへくるまでの二人のことは知りません。本シリーズの或る箇所で作者は読者にだけは、そっと教えてくれますが、出演者の誰も知らないままなんです。
それくらい、品格があってタダモノではないという雰囲気を持っているんですね。と言っても近寄りがたいとかそういうふうじゃなく二人とも親しみやすいキャラなんです。

2 の「深川澪通り燈ともし頃」のみ中編が2篇で、他は6~8の短編が入っています。

毎回ゲストスターが変わりますが、いずれも市井の人々。人生の悩みを抱えている人ばかりです。それが笑兵衛・お捨の居る木戸番小屋に関わってきて、今様に言えば”元気を貰って”人生に立ち向かって行く・・・・そんな、しみじみとした咄の集まりなんです。


北原亜以子サン 「恋忘れ草」で直木賞を受賞していますが、本シリーズ 1 で泉鏡花文学賞、4 で吉川英治文学賞を受賞されています。
by amamori120 | 2007-06-25 21:11 | 時代小説を読む