小泉喜美子「月下の蘭」 他

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小泉喜美子「月下の蘭」 他
1979.10 双葉社・刊  ¥980









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小泉喜美子サンは1934年、築地生まれ。都立三田高校卆。抜群の英語力で、あの田村隆一サンの下訳をしたり、海外ミステリーの翻訳家として活躍したりしました。早川書房で田村サンの部下だった生島治郎サンと知り合い結婚。夫の反対を押し切って「弁護側の証人」で作家デビューしています。
この辺りのことは、UP済み 生島治郎 浪漫疾風録 で触れています。
1985年11月 ミステリ歳時記 を遺著として急死されました。51歳。惜しいことです。
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1982年頃の小泉さんです。
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「血の季節」1982 早川書房・刊 
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「ミステリー歳時記」1985 晶文社・刊

さて 月下の蘭 は、春夏秋冬 四つの季節のイメ-ジを主題に書かれた独立短篇集です。

築地生まれの小泉喜美子サンは小さい頃から歌舞伎に親しみ、ミステリーと歌舞伎の間に共通点を見出し、興の赴くまま筆を走らせたのが本書・・・だそうです。

目次をご紹介してみましょう。

月下の蘭         春は花  『双面水照月』
残酷なオルフェ     夏は星  『田舎源氏露東雲』 
宵闇の彼方より     秋は虫  『土蜘蛛』
ロドルフ大公の恋人  冬は鳥  『積恋雪関扉』 

これらの歌舞伎演目のストーリーを再現した訳ではなく、下敷きにしたイメージを上質のミステリーに仕立てたんですね。

朝倉 攝サンの見事な装丁と各章の扉絵をご覧ください♪

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月下の蘭   春は花
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残酷なオルフェ    夏は星
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宵闇の彼方より    秋は虫
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ロドルフ大公の恋人  冬は鳥
by amamori120 | 2007-05-23 12:56 | 読後感・本の紹介