樋口有介「風少女」
2007年 04月 27日
樋口有介「風少女」
2007.3 創元推理文庫・刊 ¥680
この著者のデビュー2作目です。
1990年、第103回直木賞候補となっています。
これも”青春ミステリー”の傑作ですね。

舞台は著者の生育した群馬・前橋です。
主人公は21才の斎木亮。
高校の時、”不良”だったので二浪で大学に入った。
友人の母親に、どこの大学?って訊かれて”三流大学”と答えたら”サンリオ大学”ということになってしまった ww
高校の同級生で近寄りがたいほどの美人、川村麗子が前橋市内のアパートで、睡眠薬を服んで浴室で溺死するという事件が起きた。
麗子の妹、千里から相談を受けた亮は、高校時分、麗子に一度ラブレターを出してシカトされたことがあったが、千里の話を聞いて、事故死だとほぼ断定している警察に不信感を抱き、千里の探偵ごっこに付き合うことにした。県警に勤めている亮の叔父の力も借りる。
調べれば調べるほど、あの川村麗子らしくない死に方は、まず事故じゃなく殺人だと確信した亮は、同級生達の間を調べ回り、高校を卆えての3年間は、それぞれの人生に色々な軌跡を与えていたことに気づく・・・・・
空っ風の吹く北関東。 風の少女とは千里のことなんですよ。

