時実新子「有夫恋」 4  女のくらがり

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「有夫恋(ゆうふれん)」  おっとあるおんなのこい 
1987・12 朝日新聞社・刊  ¥1,030
<女のくらがり>

ますちーお姉様の情報によると
新子さん 十日ほど前に亡くなられたそうです。
謹んで、ご冥福をお祈りいたします m(_ _)m









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時実新子 (ときざね・しんこ)  本名 大野恵美子
          1929年 岡山市生まれ
          1945年 岡山県立西大寺高女卒
          1946年 姫路市へ嫁ぐ(17才)
          1947年 長女誕生(18才)
          1951年 長男誕生(22才)
          1985年 夫死亡
          1987年 曽我碌郎と結婚(58才)
          2007年 死去

彼女の作品は、まるで一行詩みたいですが、あくまで川柳なんですね。
柳界の与謝野晶子と言われ異端視されたこともあったそうですが、研鑽を積んで色んな賞に輝き、多くの雑誌で選者として活躍されているそうです。

女のくらがり  1971~75 >


☆累々と越えた男の一人と死ぬ

☆男の家に赤い三輪車があった

☆考えているコスモスは薙ぎ倒せ

☆暁のマリアを同罪に墜とす

☆手が好きでやがてすべてが好きになる

☆シーソーに子のない夫婦浮き沈み

☆くり抜くとクラゲの形して 心

☆青いみかん人語を解すおそろしさ

☆青春へ杏一個を置き忘れ

☆姉もまた三年言わぬ愛のかたち

☆斬っても斬っても女のくらがり

☆中年や不発の弾は温みもつ

☆疑いの長い九月の鯖の色

☆意志はもう隠しようなき足袋の先

☆胸に深き土足のあとは四十の愚

☆ふたたびの男女となりぬ春の泥

☆妻をころしてゆらりゆらりと訪ね来よ

☆憎しみとフォークの先はすぐ曲がる

☆日ざらしの洗濯バサミ不意に泣く

☆愛があり大きなキャベツたべつくす

☆中年やぱっと火がつくセルロイド

☆まだ咲いているのは夾竹桃のバカ

☆生んだ覚えのある子が敵になってゆく



如何でしたか?
アナタの心に届いた句を教えてください。


<川柳返し>

☆五寸釘思いを込める妻と妾  by jsbyさん


☆乱れ咲く 歌人を偲ぶ 恋桜  by 絵美香さん

by amamori120 | 2007-03-25 18:14 | 時実新子「有夫恋」