時実新子「有夫恋」 4 女のくらがり
2007年 03月 25日
「有夫恋(ゆうふれん)」 おっとあるおんなのこい
1987・12 朝日新聞社・刊 ¥1,030
<女のくらがり>
ますちーお姉様の情報によると
新子さん 十日ほど前に亡くなられたそうです。
謹んで、ご冥福をお祈りいたします m(_ _)m

時実新子 (ときざね・しんこ) 本名 大野恵美子
1929年 岡山市生まれ
1945年 岡山県立西大寺高女卒
1946年 姫路市へ嫁ぐ(17才)
1947年 長女誕生(18才)
1951年 長男誕生(22才)
1985年 夫死亡
1987年 曽我碌郎と結婚(58才)
2007年 死去
彼女の作品は、まるで一行詩みたいですが、あくまで川柳なんですね。
柳界の与謝野晶子と言われ異端視されたこともあったそうですが、研鑽を積んで色んな賞に輝き、多くの雑誌で選者として活躍されているそうです。
<女のくらがり 1971~75 >
☆累々と越えた男の一人と死ぬ
☆男の家に赤い三輪車があった
☆考えているコスモスは薙ぎ倒せ
☆暁のマリアを同罪に墜とす
☆手が好きでやがてすべてが好きになる
☆シーソーに子のない夫婦浮き沈み
☆くり抜くとクラゲの形して 心
☆青いみかん人語を解すおそろしさ
☆青春へ杏一個を置き忘れ
☆姉もまた三年言わぬ愛のかたち
☆斬っても斬っても女のくらがり
☆中年や不発の弾は温みもつ
☆疑いの長い九月の鯖の色
☆意志はもう隠しようなき足袋の先
☆胸に深き土足のあとは四十の愚
☆ふたたびの男女となりぬ春の泥
☆妻をころしてゆらりゆらりと訪ね来よ
☆憎しみとフォークの先はすぐ曲がる
☆日ざらしの洗濯バサミ不意に泣く
☆愛があり大きなキャベツたべつくす
☆中年やぱっと火がつくセルロイド
☆まだ咲いているのは夾竹桃のバカ
☆生んだ覚えのある子が敵になってゆく
如何でしたか?
アナタの心に届いた句を教えてください。
<川柳返し>
☆五寸釘思いを込める妻と妾 by jsbyさん
☆乱れ咲く 歌人を偲ぶ 恋桜 by 絵美香さん

