時実新子「有夫恋」 4  女のくらがり

d0065324_23322917.jpg 
「有夫恋(ゆうふれん)」  おっとあるおんなのこい 
1987・12 朝日新聞社・刊  ¥1,030
<女のくらがり>

ますちーお姉様の情報によると
新子さん 十日ほど前に亡くなられたそうです。
謹んで、ご冥福をお祈りいたします m(_ _)m









d0065324_23293912.jpg


時実新子 (ときざね・しんこ)  本名 大野恵美子
          1929年 岡山市生まれ
          1945年 岡山県立西大寺高女卒
          1946年 姫路市へ嫁ぐ(17才)
          1947年 長女誕生(18才)
          1951年 長男誕生(22才)
          1985年 夫死亡
          1987年 曽我碌郎と結婚(58才)
          2007年 死去

彼女の作品は、まるで一行詩みたいですが、あくまで川柳なんですね。
柳界の与謝野晶子と言われ異端視されたこともあったそうですが、研鑽を積んで色んな賞に輝き、多くの雑誌で選者として活躍されているそうです。

女のくらがり  1971~75 >


☆累々と越えた男の一人と死ぬ

☆男の家に赤い三輪車があった

☆考えているコスモスは薙ぎ倒せ

☆暁のマリアを同罪に墜とす

☆手が好きでやがてすべてが好きになる

☆シーソーに子のない夫婦浮き沈み

☆くり抜くとクラゲの形して 心

☆青いみかん人語を解すおそろしさ

☆青春へ杏一個を置き忘れ

☆姉もまた三年言わぬ愛のかたち

☆斬っても斬っても女のくらがり

☆中年や不発の弾は温みもつ

☆疑いの長い九月の鯖の色

☆意志はもう隠しようなき足袋の先

☆胸に深き土足のあとは四十の愚

☆ふたたびの男女となりぬ春の泥

☆妻をころしてゆらりゆらりと訪ね来よ

☆憎しみとフォークの先はすぐ曲がる

☆日ざらしの洗濯バサミ不意に泣く

☆愛があり大きなキャベツたべつくす

☆中年やぱっと火がつくセルロイド

☆まだ咲いているのは夾竹桃のバカ

☆生んだ覚えのある子が敵になってゆく



如何でしたか?
アナタの心に届いた句を教えてください。


<川柳返し>

☆五寸釘思いを込める妻と妾  by jsbyさん


☆乱れ咲く 歌人を偲ぶ 恋桜  by 絵美香さん

トラックバックURL : https://amamori.exblog.jp/tb/5027828
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by ますちーママ at 2007-03-25 19:12 x
おこんばんは~
頑張って生きてこられた「時実新子」さん。。少し前に(10日くらい前)
お亡くなりになったそうです。山陽新聞(地元新聞)に載っていました。
ご冥福をお祈りいたします。(神戸でお別れ会が有ったらしいです。)
・・・友情出演お願い致しました。
Commented by amamori120 at 2007-03-25 19:25
>ますちーお姉様  お早いお着き有り難うございます。
アイゴーッ!  新子さんお亡くなりになりましたか!!!
実に残念なことです。 早速本文に追記いたします。

友情出演返し  させて貰います。
Commented by jsby at 2007-03-25 20:22
「時実新子」さん、お亡くなりになってしまったのですか。残念ですね。女性の情念をこんなにかっこよくすぱっと表現することができる川柳歌人なんて、そうそう出現しません。改めて、ご冥福をお祈りいたします。
Commented by みっちゃん at 2007-03-25 20:43 x
せっかくコ~ナ~になりつつあり親しみを覚えてきましたのに・・・(-_-、)そうですか・・・・。
でも、いつでもその作品は生き生きして話しかけてきますから・・・。
Commented by amamori120 at 2007-03-25 20:49
>jsbyさん  まことに残念な仕儀と相成りました (;_;)
特異な歌人、詩人として永く記憶にとどまることでしょう。
Commented by amamori120 at 2007-03-25 20:51
>みっちゃん  あと2回ばかり、ご紹介できます。
特別編も用意していますので、またご叱正乞う。
Commented by けーこ at 2007-03-25 21:01 x
あぁ、お亡くなりになった記事、新聞に載ってましたね。
ご連絡しようかとも思ったのですが
ご存知かなぁ・・・と思ってしませんでした。

死に際の彼女はなにを考えていたのでしょうね・・・・。
Commented by amamori120 at 2007-03-25 21:05
>けーこさん  ご存じでしたか。 
私は迂闊にも知りませんでした。
実は、この次ぎくらいに、調べた略歴をUPするつもりでした。
anyhow、残念なことです。
Commented by pinkcowgirl at 2007-03-25 22:56 x
「妻をころしてゆらりゆらりと尋ねこよ」・・
こんな風に、すっぱと怖いくらいはっきり書く方が亡くなり、それに
79歳なんて、まだまだ若ものなのに残念でしたね。
Commented by amamori120 at 2007-03-25 23:09
>あや姐さん 実にユニークな、得難い存在でした。
雨漏りがまとめた「略歴」、追而ご覧ください。
Commented by nyhanako at 2007-03-26 00:15
☆中年やぱっと火がつくセルロイド
☆まだ咲いているのは夾竹桃のバカ
☆斬っても斬っても女のくらがり

彼女と恋愛をした男性とは、どんな方々なのでしょう。
情けないような男達かもしれないですね。
次の記事をお待ちしております。
Commented by amamori120 at 2007-03-26 07:32
>nyhanakoさん  おはようございます。
成る程ね、この三句が・・・。 
あと2回、句のご紹介をして、略歴が1回。
その予定です。
Commented by jsby at 2007-03-26 22:40
昨夜、心に触れた句を選び忘れてしまいました。改めて、下記の句を選択してみました。

☆くり抜くとクラゲの形して心
☆ふたたびの男女となりぬ春の泥
☆憎しみとフォークの先はすぐ曲がる

そして川柳返しも献上させていただきます。
☆五寸釘思いを込める妻と妾
Commented by amamori120 at 2007-03-26 23:08
>jsbyさん
川柳返しありがとうございます。 転記いたします♪
妻と妾 「華麗なる一族」では妻妾同居でしたが、五寸釘を打ったのはどちらでしょう?
Commented by 絵美香 at 2007-03-26 23:36 x
時実新子さん、ご冥福をお祈りします。 
追悼の句と言ってはなんですが・・・ 
☆乱れ咲く 歌人を偲ぶ 恋桜 
これから咲く満開の桜に女性歌人の人生を思い浮かべてしまいそうです。  
Commented by amamori120 at 2007-03-26 23:39
>絵美香編集長
お待ちしておりました♪
川柳返し  転記いたしますね。
近々、私が調べた略歴をUPしますので、またご叱正ください。
Commented at 2007-03-27 08:29
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by amamori120 at 2007-03-27 09:33
>鍵コメさんat 2007-03-27 08:29
お知らせありがとうございます。前回は、何故か見落としてしまいました。
洵に失礼いたしました <(_ _)>

Commented by harumisan at 2007-04-01 14:17
亡くなられたのですか!
わたし実は一瞬だけ雑誌のライターのやっていた時期があって、
お電話でおはなししたことがありました。
たおやかな感じ・・・
雑誌のテーマが「不倫」だったので、そういう話をしたら、
わたくし不倫とは呼びたくありません・・・
というような事をおしゃっていました。
たおやかにも芯の強い、素敵なイメージが残っています。
Commented by amamori120 at 2007-04-01 17:51
>harumiさん  レスが遅れました。
3月10日に死去されたそうです。

雑誌のライターをやっておられたっ!   成る程ネ、貴ブログを読ませていただいているので納得出来ます♪

しかし電話でおはなし出来ただなんてスゴイことじゃありません?

有夫恋 まだ後がありますので、またご叱正ください。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
by amamori120 | 2007-03-25 18:14 | 時実新子「有夫恋」 | Trackback | Comments(20)