時実新子 「有夫恋」 3 問わぬ愛
2007年 02月 21日
「有夫恋(ゆうふれん)」 おっとあるおんなのこい
1987・12 朝日新聞社・刊 ¥1,030
<問わぬ愛>

時実新子 (ときざね・しんこ) 本名 大野恵美子
1929年 岡山市生まれ
1945年 岡山県立西大寺高女卒
1946年 姫路市へ嫁ぐ(17才)
1947年 長女誕生(18才)
1951年 長男誕生(22才)
1985年 夫死亡
1987年 曽我碌郎と結婚(58才)
<問わぬ愛 1966~70>
☆泣いた泣いた沢山泣いたたくあんかじる
☆売らんかな悪女の白い膝がしら
☆夫にもう隠すものなし滅ぶのみ
☆別れの季節今年の蝉は耳朶に鳴く
☆乳房つんつん逢いたくないと言うことも
☆二人共すこしずつ老い時々逢い
☆打ち明けた悔いはなけれどころそうか
☆みんな善人で銃殺刑である
☆花鉢抱いて小さな幸(さち)がいやになる
☆脈うつは九月の肌にして多恨
☆放心も四日におよびとがめられ
☆道しるべあれから狂い幸福です
☆愛もろし卵を割れば傷つく指
☆雨の日のダイヤル通じそうで切る
☆あの人を思いこの人見ています
☆美しい眼だよ悪事を知りつくし
☆滝音よいつまで人の妻ならん
☆恋はうたかたよ湯気立つ栗ごはん
☆花ゆさりゆさりあなたを殺そうか
☆逢うて来て夜の西瓜を真っぷたつ
☆愛から戻り魚を焦がす裏表
☆菜の花菜の花子供でも産もうかな
☆彼も四十の屈折見せて昼の影
☆投げられた茶碗を拾う私を拾う
☆火刑待つ すでに独善かもしれぬ
☆女への手紙糊壷たっぷりと
☆乳房つんつん私に背き恋をする
如何でしたか?
アナタの心に届いた句を教えてください。
<川柳返し>
☆霧の朝 舞い散る桜 払いあう
☆お揃いの 夫婦茶碗に 落ちる涙
☆愚痴る妻 そんな光景に 憧れる
☆至福の時 冷凍したい 旅の宿
☆抜け殻の 私を支える 夢の日々
☆真の愛 誓う小指に 赤い糸 by jsbyさん
☆愛撫され夫(つま)あることの鬱陶し by さえらサン
by amamori120
| 2007-02-21 00:22
| 時実新子「有夫恋」

