本、本、本・・・・・

渡辺淳一「峰の記憶」
江國 滋 「杖の夢」
レディ・フォーテスキュー「プロヴァンスの小さな家 サンセット・ハウス物語」
林真理子「本を読む女」
林真理子 「女のことわざ事典」
阿川佐和子 「男は語る」
山田太一「異人たちとの夏」








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昭和53年9月 文藝春秋・刊  ¥1,236

大雪山縦貫道路をめぐる、業務と自然保護への共感、職場の女性と自然保護団体員の女性、それぞれの間を揺れ動く青年技師はどこへいくのか?
30年前に出版された本ですが、昨日出た本と少しも変わらない。


江國 滋 「杖の夢」
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1981.1 朝日新聞社・刊  ¥1,200

江國 滋サンってご存じでしょうか?
今の若い方々には、江國香織サンの父、と言ったほうが分かりやすいですね。
同じように  吉本隆明→吉本ばななサンの父
        阿川弘之→阿川佐和子サンの父  なんてのがあります。

著者は当時48歳、まだまだ中年真っ盛りですが、杖=老人、もうすぐ目の前に忍び寄ってきている老いというものの姿を、想像力を働かせながら眺め たエッセイ集です。

この人の大ファンで、ン十冊がmy書棚に並んでいますが、先年鬼籍に入られたのは、実に残念です。
著者独特の軽妙な文体で、老いについて様々な、愉快な考察、妄想(失礼!)がなされます。



レディ・フォーテスキュー「プロヴァンスの小さな家 サンセット・ハウス物語」
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1994.7 読売新聞社・刊  ¥1,400

以前、ウインザー城の恋人たち
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  というのをUPしましたが、その続々編です。
貴族に叙せられて引退した夫とともに、プロヴァンスへ移住した二人ですが(その時の模様は、「プロヴァンスの青い空と海」に記されていますが、未読です。)、夫が亡くなったあとの物語が本書です。

夫と共に過ごしたドメイン(田舎家)を出て、一人で残りの人生を生きるため、新しい家を見付け、近くのシャトーに住む親友のマドモワゼルと呼ばれる女性の助けを得て、本当に安らげる住まいに仕上げていく日々を、淡々と、ユーモラスに述べています。

現地住民たちとの交流は、ピーター・メイル「プロヴァンスの12か月」に通じるものがあります。



林真理子「本を読む女」
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1993.2 新潮文庫・刊  ¥460

万亀は本を読むのが好きなだけの平凡な女の子。しかし突然の父の死と戦争の始まりによって、彼女の人生は否応なく時代の流れに巻き込まれてしまう。進学、就職、結婚という人生の岐路において、常に夢や希望を現実に押しつぶされつつも、読書を心の支えに自分の人生を生き抜いた万亀。著者自身の母親をモデルに、一人の文学少女の半生と昭和という時代を描いた 小説です。

各章が、本の題名になっています。
・赤い鳥
・花物語
・放浪記
・大地
・オリムポスの果実
・万葉集
・斜陽


林真理子 「女のことわざ事典」
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1993.4  講談社文庫・刊  ¥420

30数項目の、よく知られたことわざについて、林流broken 日本語で、数ページの記事を付けたエッセイ集。
たとえば、恋は盲目 「恋は盲目」という真理が通用するのは、初めのうちだけ。あたりま前のことだが、これをよく頭に入れとかないと、本当に泣きを見るよ。大目に見てくれているうちに、欠点は直しましょう。

こんな調子です。幸せになりたい女子必読の書なりぃ。



阿川佐和子 「男は語る」
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2001.5 文春文庫・刊  ¥510

”男”たちとの対談集。

・開高健 男とは
・城山三郎 父とは
・渡辺淳一 男と女とは
・辻井喬 男の顔とは
・山田太一 ドラマとは
・宮本輝 ロマンとは
・椎名誠 冒険とは
・村上龍 好奇心とは
・景山民夫 男の喧嘩とは
・遠藤周作 幸せとは
・野坂昭如 少年とは
・阿川弘之 娘とは


開高健氏、景山民夫氏、遠藤周作氏   亡くなられましたね。
”男”を知りたい女性は是非お読み下さい♪




山田太一「異人たちとの夏」  
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1991.11 新潮文庫・刊  ¥420

妻子と別れ、孤独な日々を送るシナリオ・ライターは、幼い頃死別した父母とそっくりな夫婦に出逢った。こみあげてくる懐かしさ。心安らぐ不思議な団欒。しかし年若い恋人は「もう決して彼らと逢わないで」と懇願した・・・・。静かすぎる都会の夏、異界の人々との交渉を、ファンタスティックに、鬼気迫る筆で描き出 した小説です。

来年の夏に読んでみてください。
by amamori120 | 2006-11-03 18:47 | 読後感・本の紹介