月見満寿 (風流堂の銘菓 30)
2006年 10月 06日でも、雨が降っても「雨月」といい、雲に隠れれば「無月」といって、見えない月をも楽しむ風流な民族---それが我ら日本民族なんですね♪
独り淋しく日本民族している雨漏りです。
「中秋の名月」の日付は、現行暦では、年により、おおむね9月8日から10月7日の間を移動するようですヨ。
柄にもなく、俳句のご紹介です ♪
淋しさや 閨にさして入り 居待ち月 村上鬼城
北国の 秋は雨がち 後(のち)の月 浅野白山
四囲の山 高しますます 星月夜 安田蚊杖
<お勉強>
中秋、陰暦八月十五日。初秋・晩秋に対する語で、陰暦八月をいう。その月の満月の日を特に中秋節・八月節といったもので、中国でも瓜や果物を庭に並べて月に供え、枝豆・鶏頭花を捧げる風があり、上流階級では月餅・果物類の贈答が行われる。
我が国では、中秋を芋名月、九月十三日を豆名月(栗明月)といって、両夜の月を対照し、片月見を忌む風があるが、これは中国にもない日本独特なもの。