東野圭吾 『トキオ』
2006年 08月 27日SF的な仕掛けのあるアクション・ドラマですね。
23才の宮本琢実は、どうしょうもないプータロー坊主。
どんな仕事に就いても「俺には合わない」と言ってすぐやめてしまい、長続きしたためしがない。
「そのうち一発当ててやるっ」が口癖。 努力なしで当たる訳がない。
恋人の千鶴も、ホステスをしながら色々助けてくれるのだが、彼女が段取りしてくれた面接を、琢実がスッポカシタので、とうとう見切りを付けて、店の客と出奔してしまう。
この千鶴探しが本書の大部分を占めるのだが、突然トキオというティーンエイジャーが現れ、行動を共にするようになる。実は、この青年、時生といって、本当は琢実の息子なのだ。勿論トキオは琢実の息子だと分かっていて、”父”を助けるため未来からやってきたのだ。
千鶴と一緒に逃げたのは、二つの国家機関から追われるような男だった。
その男=千鶴 の行方を巡って、琢実とトキオは、激しい争奪戦に巻き込まれていく・・・・・
東野圭吾サン、見事な大技を見せてくれました♪