合田道人 「案外、知らずに歌ってた 童謡の謎」
2006年 08月 26日四季のシンフォニーなる華麗なブログを展開されている畏友jsbyさんの
著者の合田道人サンは元歌手だそうです。釧路出身の45才。
芸能界に入ってから日本歌謡史を研究してきたが、ある時、童謡の「七つの子」って七才の子か、七羽の子かと質問されたことがキッカケで、色々な童謡の歴史や意味の不明な点を調べだしたそうです。
斯界のことに疎い雨漏り、この著者のことも、この本のことも知らなかった訳ですが、anyhowどんな童謡が採り上げられているか、目次を写してみましょう。
第一章 こんなに悲しい童謡たち
1 しゃぼん玉
2 花いちもんめ
3 赤い靴
4 里の秋
5 五木の子守歌
6 赤鼻のトナカイ
第二章 こんなに怖い童謡たち
1 しかられて
2 てるてるぼうず
3 ロンドン橋
4 もみの木
第三章 こんなに奇妙な童謡たち
1 かごめかごめ
2 赤とんぼ
3 うれしいひなまつり
4 七つの子
5 お正月
第四章 こんなに艶っぽい童謡たち
1 ずいずいずっころばし
2 大こくさま
3 浦島太郎
我々が何気なく聞き覚え、何も考えずに(私は)歌ってきた童謡の裏には、実に様々な意味、歴史的背景、メッセージが隠されていることが判ります。
著者は、日本史のこともよく勉強されているようですが、合田サンの想像力の延長のようなものも散見されます。殊に、浦島太郎が「両刀使い」だという説には仰天しました。
ユニークな本です。