合田道人 「案外、知らずに歌ってた 童謡の謎」

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2002.2 祥伝社・刊  ¥1,575
四季のシンフォニーなる華麗なブログを展開されている畏友jsbyさんの
命令で お勧めで読んでみました。



著者の合田道人サンは元歌手だそうです。釧路出身の45才。
芸能界に入ってから日本歌謡史を研究してきたが、ある時、童謡の「七つの子」って七才の子か、七羽の子かと質問されたことがキッカケで、色々な童謡の歴史や意味の不明な点を調べだしたそうです。

斯界のことに疎い雨漏り、この著者のことも、この本のことも知らなかった訳ですが、anyhowどんな童謡が採り上げられているか、目次を写してみましょう。

第一章 こんなに悲しい童謡たち
      1 しゃぼん玉
      2 花いちもんめ
      3 赤い靴
      4 里の秋
      5 五木の子守歌
      6 赤鼻のトナカイ

第二章 こんなに怖い童謡たち
      1 しかられて
      2 てるてるぼうず
      3 ロンドン橋
      4 もみの木

第三章 こんなに奇妙な童謡たち
      1 かごめかごめ
      2 赤とんぼ
      3 うれしいひなまつり
      4 七つの子
      5 お正月

第四章 こんなに艶っぽい童謡たち
      1 ずいずいずっころばし
      2 大こくさま
      3 浦島太郎

我々が何気なく聞き覚え、何も考えずに(私は)歌ってきた童謡の裏には、実に様々な意味、歴史的背景、メッセージが隠されていることが判ります。
著者は、日本史のこともよく勉強されているようですが、合田サンの想像力の延長のようなものも散見されます。殊に、浦島太郎が「両刀使い」だという説には仰天しました。
ユニークな本です。
by amamori120 | 2006-08-26 22:35 | 読後感・本の紹介