『反乱のボヤージュ』野沢 尚  ほか

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2001.4 集英社・刊  ¥1,680
首都大(東大)の弦巻寮の廃寮が推進されている。副学長が担当。対する寮生は64名。委員長以下数名の幹部が主人公。語り手は一年生の”僕”。(表紙の左の青年)
両陣営は権謀術数を尽くして戦っているが、ある日、舎監が送り込まれてきた。(表紙の右の人物)
彼は、実は、あの浅間山荘事件で、射殺された機動隊長のすぐ傍に居たという元警察官。これは手強い相手だ。
ところが物語が進むにつれ、あれっ彼は寮生の味方なんじゃないの?という言動が顕かになってくる。



いよいよ大詰め。大学側は300人の保安要員を投入して寮をブッ壊しに掛かろうとする。突入の前夜、なんと委員長がトンズラしてしまうという事態が起きる。
いよいよ突入が始まり、寮生の作った、いい加減なバリケードも敵の機械力に簡単に除去されてしまう。
最後の瞬間を迎えようとする時、トンズラした筈の委員長が突如出現、一発大逆転のホームランをかっ飛ばす!

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野沢 尚さん、惜しい方をなくしました。
(なお本書はTV化されたような気がします。)



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2001.4 創元推理文庫・刊  ¥650

1990年前後に発表された、今をときめく宮部みゆきサンの連作短編集です。
サブタイトルにあるように、マサが主人公です。
マサとはワン公なんです。ただ、ワン公といってもタダのワン公じゃなく、元警察犬という経歴のジャーマンシェパードなんです。
今は、蓮見探偵事務所の用心犬。
マサによれば、動物語というのがあって、カラスやネコ、勿論同類の犬とも話ができて、色々な情報を得ることができるんだそうです。それを活用して事件を解決・・・というとファンタジーになってしまいますね。
それでは、どんなふうにして女探偵の加代ちゃん(蓮見所長の長女)の、お役に立つのでしょう?

以下の5篇を所収
☆心とろかすような
☆てのひらの森の下で
☆白い騎士は歌う
☆マサ、留守番する
☆マサの弁明 (ミヤベミユキなる女性が依頼人で登場)

こんにちの宮部みゆきサンを十分想像できる傑作エンターテインメント・ミステリーです。
by amamori120 | 2006-06-23 00:07 | 読後感・本の紹介