おとし文 銀座・清月堂本店
2006年 05月 30日





”黄身餡をこし餡で包んで蒸したもので他にない独特の柔らかさと、ホロホロとした口溶けを大切に調製しております。当店を代表するお菓子です。”
「四季の和菓子」では、こんな風に紹介されています。
”明治40年、鹿児島から上京した、初代水原嘉兵衛の創業以来、三代続くこの店の家訓は、「自分の菓子を持つこと」。生菓子が得意だった初代は、水羊羹と葛桜、二代目は、干菓子の「江戸好み」、そして餡にこだわる三代目現当主が考案したのが「おとし文」です。北海道産の襟裳小豆と卵の黄身だけを使用した、コクのある味わい。しっとりとした外側の餡は、ほろほろと崩れてしまうやわらかさです。”
ついでですから「和菓子彩彩」からも。
”広葉樹の葉が丸くなって地に落ちる風情を和菓子に託して創作した「おとし文」の皮は、晒した小豆餡を小口の丸型に仕立て、中に黄身餡を詰めたものです。ふれるとほろほろこぼれ落ちるさまは日本の季節の情感を見事に謳っています。”
ホロホロ なのか ほろほろ なのか、どちらが適切な表現か解りませんが、包み紙を無造作に開けると、たしかに ホロほろ と崩れます。 だから手を綺麗に洗ってから手でやさしく摘んでいただきましょう。
これ(本品)だけですと晩秋にしか売れない・・・ことになるかも知れないと考えたのか、四季折々のヴァライエティがあります。
すなわち、「麗(うらら)」は、桜の花と葉の塩漬けを使ったもの
「萌え」は、静岡の新茶を使った抹茶餡で初夏向き
「清(さやか)」は、紀州梅の甘露煮を餡にあわせたもの
いずれも老舗の繊細な技を窺わせる銘菓と思われます。

