織部饅頭 (秋色庵 大坂家 1)

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あの 大坂家の織部饅頭 です。




今回は、ちょっと長い記事になります。

5月2日(火) 朝から雷雨でした。風も強く、まるで嵐です。
他出を殆ど諦めていましたが、そのうち小降りになったので、出かけることにしました。
東葉高速線(東西線)の大手町で乗り換え、都営三田線で5つ目の三田で下車。芝5丁目口へ出ます。
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右の木立の中が、KOです。
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目当ては、ご存じ「秋色庵 大坂家」です。
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元禄元年(1688)の創業で、江戸時代は伊勢大掾を名乗れる格式の高いお店だったようです。
元禄の頃、この家の、お秋という娘で、蕉門十哲の一人、宝井其角に師事していたのが「秋色女」という俳号を持ち、またすこぶるつきの美女であったので浮世絵にもなったほど。
彼女の代表作は、上野の山内の清水観音堂脇の井戸と桜について詠んだ ♪井の端の 桜あぶなし 酒の酔 ♪  ですね。
この句に詠まれた桜が、やがて「秋色桜」と呼ばれるようになったと言います。
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このあたりのこと及び大坂家さんのことについては、以前UPした、樋口修吉東京老舗の履歴書2001.5 中公文庫・刊 ¥780 に詳しく記されています。
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さて、お店は慶応大学の正門を左に出て、桜田通りにぶつかる角にあります。7,8階建てのビル(大阪家ビル)の1階です。
ここの看板は、洋画家で書家でもあった中村不折の筆になるものだそうです。

早速、織部饅頭と秋色(しゅうしき)最中を注文。包装して貰っている間に、さらに秋色汁粉、和糖饅、讃岐和三宝糖を次々に追加しました。
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そうこうしているうちに、多分18代目になる人(倉本勝敏氏)の奥さん(ヒロ子さん)とおぼしき人が出てきて包装を手伝っていました。
小雨なのに客は切れず、「ああ、この店のファンは多いんだなあ」と痛感させられました。
30才くらいの女性客が来て、最中の日持ちのことを訊いたあと、
「じゃあ、このあきいろもなかを下さい」と言ったので、私はハッとしてヒロ子さん(多分)の方を見てしまいましたが、その時、ヒロ子さん少しも騒がず平気で応対していたのが実に印象的でした。
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また例によってモノの本からの紹介です。
「和菓子彩彩」現在17代目を誇る生粋の江戸和菓子のお店で、世襲技術を守って商う事を特徴としている貴重なお店です。古田織部の指導で焼かれた織部焼(緑の釉がけした焼き物)の深緑を模して作ったのが「織部饅頭」で、薯蕷(じょうよ)皮の白色に配された緑の美しさは華やぎがあって、炉開きの菓子としてもよく使われます。皮と漉し餡の調和が特にすぐれ、名物として定評がある品格高い銘菓です。
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「老舗饅頭」より。
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「和菓子で楽しむ東京散歩」・・・織部饅頭は、ヤマイモを使った薯蕷(じょうよ)饅頭で、白い皮に抹茶の緑色がチョロッとついている。
これが織部焼の特徴である緑の釉薬(うわぐすり)に見えるという趣向である。この緑の「チョロ」は、皮の上から塗っているのではなく、生地の一部になっているのが特徴。これを作るのがなかなか難しいそうだ。薯蕷(じょうよ)饅頭は、お茶席に用いられる上生菓子のジャンルに入るけれど、ここの織部饅頭は、お上品になりすぎてないところがいい。「煎茶で気軽に食べてください」とご主人も仰有る・・・

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最後まで、おつきあい下さりありがとうございました。
by amamori120 | 2006-05-03 20:10 | 甘党キングダム(いろいろ)