GETTING OLD AND SICK (老いと病と)

マガジンハウスから出ている雑誌で「鳩よ!」というのがあるそうです。
これの俳句欄の枠をはずして、短文ならなんでもどうぞ、とやったところ、何万という投句があるそうです。これは ”創句(ソーク)” と名付けられています。不定型の自由詩ですね。
ソープ(ランド)派の小沢昭一サンに対抗して、永六輔サンのことをソーク派と、筑紫哲也サンが命名しました。
永 さんが選者となって、面白い、と取り上げた中から、さらに雨漏りが面白い、と感じたものを、ご紹介します。
分野ごとに紹介していきますが、今回はGETTING OLD AND SICK (老いと病と)です。

☆受付不親切
  医者不明瞭
  患者不機嫌

☆いい医者は自分の臓器で人助け

☆飲む薬が一錠もない国
  飲みきれないほど薬を出す国

☆悪いやつほど入院する

☆元気な病人

☆どくだみとアロエが常備薬のドクター

☆健康にこだわりすぎる病気です

☆いっそ笑い転げたいほどの不健康

☆襁褓(むつき)して老母の三年絹の足

☆病むことがあって 癒える

☆花屋の草花はきれいですが病気です

☆寿命だけは控え目に生きるなよ 母よ

☆ホスピスを見舞う言葉はない

☆笑うかどにはホスピタル

☆ボケた嫁を看取る姑

☆死ぬのは怖くない老いるのが怖い

☆ふけたなあと思う 一年ぶりにあった女

☆少しずつ親に似ながら老いてゆく

☆愛読作家と共に生きてきたのに
 年譜が終わっている

☆老いて子にへつらう

☆皺と汗の人生なのです
 シアワセなのです
 
☆老人は一日にして成らず

☆父胃癌母心不全兄戦死妹結核我健在

☆年はとっても
  屁は元気


如何でしたか?アナタの心にビビッと来る創句はありましたか?

永六輔さんの言葉です。
仏教の場合で言えば、死について考えるのは、お盆とお彼岸と除夜の鐘の鳴っている間と、大事な人の命日、一年の間にこの数日間だけでいいのだ。それ以外の日は「オレは死ぬわけない」と思って、残り360日ぐらいは能天気に生きていればいい。
by amamori120 | 2006-03-08 23:20 | ソーク