GETTING OLD AND SICK (老いと病と)
2006年 03月 08日これの俳句欄の枠をはずして、短文ならなんでもどうぞ、とやったところ、何万という投句があるそうです。これは ”創句(ソーク)” と名付けられています。不定型の自由詩ですね。
ソープ(ランド)派の小沢昭一サンに対抗して、永六輔サンのことをソーク派と、筑紫哲也サンが命名しました。
永 さんが選者となって、面白い、と取り上げた中から、さらに雨漏りが面白い、と感じたものを、ご紹介します。
分野ごとに紹介していきますが、今回はGETTING OLD AND SICK (老いと病と)です。
☆受付不親切
医者不明瞭
患者不機嫌
☆いい医者は自分の臓器で人助け
☆飲む薬が一錠もない国
飲みきれないほど薬を出す国
☆悪いやつほど入院する
☆元気な病人
☆どくだみとアロエが常備薬のドクター
☆健康にこだわりすぎる病気です
☆いっそ笑い転げたいほどの不健康
☆襁褓(むつき)して老母の三年絹の足
☆病むことがあって 癒える
☆花屋の草花はきれいですが病気です
☆寿命だけは控え目に生きるなよ 母よ
☆ホスピスを見舞う言葉はない
☆笑うかどにはホスピタル
☆ボケた嫁を看取る姑
☆死ぬのは怖くない老いるのが怖い
☆ふけたなあと思う 一年ぶりにあった女
☆少しずつ親に似ながら老いてゆく
☆愛読作家と共に生きてきたのに
年譜が終わっている
☆老いて子にへつらう
☆皺と汗の人生なのです
シアワセなのです
☆老人は一日にして成らず
☆父胃癌母心不全兄戦死妹結核我健在
☆年はとっても
屁は元気
如何でしたか?アナタの心にビビッと来る創句はありましたか?
永六輔さんの言葉です。
仏教の場合で言えば、死について考えるのは、お盆とお彼岸と除夜の鐘の鳴っている間と、大事な人の命日、一年の間にこの数日間だけでいいのだ。それ以外の日は「オレは死ぬわけない」と思って、残り360日ぐらいは能天気に生きていればいい。

