仲野 欣子「和菓子彩彩」

先日UPした「食いねえ『あんこ菓子』」の著者、仲野 欣子さんの他の本を見つけました。
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季節と色彩、風土と味わいなど、まさに四季を食らう日本の手技・和菓子の魅力に取り付かれた著者が、数十年に亘って北から南まで、自らの足で探し当て、掘り起こした全国の銘菓1300点を紹介します。風土に育まれた和菓子は、やはりその土地に生まれた伝統工芸の手技の器に盛ってこそ。味わいを一層引き立たせる器との取り合わせも紹介し、和菓子のある暮らしのくつろぎを提案します。

という訳で、北海道から沖縄まで、各都道府県別に銘菓・名店が紹介されています。
東京はやはり足場がいいのか、欣子さんも随分歩き回ったようで23区別、都下各市別に紹介されていて、東京都だけで100ページ余も割かれているのが印象的でした。因みに京都府が20ページです。

maripecoさんに教わった店。
古賀音だんご【富留屋古賀音庵】渋谷区幡ヶ谷3-2  古賀政男先生命名によるこのだんごは、よく搗いたうるち米を丸めて串に刺し、香ばしい黒胡麻をたっぷりかけて仕立てたもので、風味のよさには定評があり早くに売り切れる名物だんごです。他に「青梅の香り」「巾着最中」があります。

jsbyさんに教わった店。
麦田もち【鎌倉五郎本店】鎌倉市小町2-9-2  素朴さ、懐かしさを地でいく餅で、白い餅は麦の粉(はったい粉)で香ばしい皮に仕立て、晒し餡が入り、蓬餅には粒餡が入っています。半世紀近く営業するこのお店の本物追求の味にふさわしい鎌倉名物と言えましょう。他に「名物どらやき(秘伝の皮で抹茶餡、さくら餡の二種)」があります。
(カテゴリー 甘党キングダム(どらやき)にUP済みです。)
(麦田もち は近々UP予定です。)

甘党キングダム(ささや) のささやは、こんな風に紹介されています。
千葉今昔物語【ささや】千葉市稲毛区緑町1-24-2 失われゆく千葉の風物詩をお菓子の中に残しておきたいとの願いから生まれた創作菓子です。お茶の水(梅ゼリー)、千葉笑い(ヒョットコ面の焼き菓子)、もどり鏡(餡玉)、羽衣の松(白小豆しぐれ餡と大納言羊羹の重ね物)、金柑(白餡に金柑入り) 五個を1セットにして作り、菓子の姿からは美しい郷土愛が見られます。昭和40年創業のささやは、土地にまつわる菓子づくりに努力している、これからますます飛躍してほしい店です。他に「花菜敷」(UP済み)など。
と、かなり好意的に紹介されていますね。興味のおありになる方は、甘党キングダム(ささや)を覗いてみてください。

私の出身地・三重県では最初に「赤福」が紹介され、二番目に
山本のかたやき【伊賀菓庵山本】上野市魚町2887 が採り上げられています。
伊賀忍者の食糧からの発想で創製した昔菓子で、菓名のごとく固いことにかけては日本一の珍菓子でしょうか。甘味を抑え、表面に黒胡麻を散らし、小麦粉と砂糖を主原料に1時間くらいかけて焼く、小型の丸い焼き菓子です。
私も、ご幼少の砌、よく食べたものです。www。 ↑の店だけでなく何軒かの店も「かたやき」を作っていたようです。表面に青海苔をあしらってあったのも思い出しました。実際、とても固くて、入れ歯のご老人などは、お茶に浸して食べていたようです。

永六輔さんが序文を寄せていますが、仲野 欣子さんの、これは足と舌で書かれた洵に労作と言うべき和菓子名鑑だと思います。
by amamori120 | 2006-01-25 18:55 | 甘党キングダム(書籍等)