中薗英助「ギリシャ通りは夢夢(ぼうぼう)と」

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2000.6 講談社・刊  ¥2,310  05.12.30読了

スパイ・スリラー小説で鳴らした作家が、老境に入り、妻と二人、穏やかな生活を送っている。
穏やかな、と言っても全く無風の生活という訳にはいかない。
妻が急病で救急車で運ばれたり、想い出の伊豆高原へ夕陽を見に行ったり、子供のように可愛がった犬に死なれたり・・・
そういう暮らしを描いた「私小説」です。
”ギリシャ通り”というのは、主人公達が住む京浜間沿線の或る駅前の或る商店街で、『色も形もいくらか不揃いなのも混じるけれど、白亜の大理石風建築に統一された町並』なんだそうです。

中薗英助さんは、完成されたスパイ・スリラーを発表する一方で、純文学活動を継続してこられたのですが、本書は中薗文学の記念碑的連作集だと言えるでしょう。
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Tracked from 自分探しの心の旅 at 2006-01-24 11:38
タイトル : 最大の財産
 メルマガで小説を連載しているのですが、続きを気にさせて、解除を減らそ うという下心の他に、私自信の”自分探し”という目的があります。 この連載は、実は私自身の”自分史”の制作なのです。 もちろん、小説ですからフィクションですが、8割は事実をもとに書か...... more
Commented by nagayades at 2006-01-09 20:54
知らない作家がまだまだたくさんいるんだなぁ、と単純に
感動しています。
スリラーと純文学、どちらも心惹かれる分野でご活躍なんですね。
こんど探してみます。
Commented by jsby at 2006-01-09 21:34
師匠はたくさんの本を、お読みなのですね。中薗英助さんのことも
初めて知りました。タイトルも個性的。スリーラー作家で鳴らした方が、
このようなものを書くのは意外性があって、心惹かれます。彼にとっては、それも日常の一部なのでしょうね。
Commented at 2006-01-09 21:58
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Commented at 2006-01-09 22:10
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Commented by 鱧男 at 2006-01-09 22:23 x
私も知りませんでした。ミステリー自体が興味のない分野なもので、メジャーな方しか読んでません。雨漏り師匠!   また読んでみようと思います。この作家の代表作は何ですか?教えてくださいませ。
Commented by asian-life at 2006-01-09 23:01
遅くなりましたが、今年も宜しくお願いいたします。わたしも、はじめて聞くお名前です。いろいろと、これからも教えてください。
Commented by amamori120 at 2006-01-09 23:16
>長屋女王さま  中薗英助さん 各社の文庫にたくさん入ってますので、チャンスがあればどうぞ。
Commented by amamori120 at 2006-01-09 23:21
>jsbyさん  読了した本すべてをUPする訳ではありませんが、 いずれ我々も老夫婦と言われる身、自分の記録として載せてみました。
別件については、貴ブログで。
Commented by amamori120 at 2006-01-09 23:26
>鱧男宗匠 『密航定期便』集英社文庫 だと思います。 徳間文庫、教養文庫に比較的数多く入っているようです。金大中事件を扱った『拉致』も面白かったですよ。 一度齧ってみられては? 
Commented by amamori120 at 2006-01-09 23:28
> asian-lifeさん お帰りなさい♪ こちらこそよろしく、です。
Commented by haruntoti at 2006-01-10 00:50
私も初めて拝見した作家さんです。
今はまた少し活字が恋しくなっていまして、持って来ている夏目漱石の文庫本を片っ端から読んでいます。
シリアスなテーマでも、ちょっとしたユーモアが漂う作品が好きです。
Commented at 2006-01-10 09:16
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Commented at 2006-01-10 09:31
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by amamori120 at 2006-01-10 09:50
> haruntotiさん 私も、元男の子だったので、スパイ・スリラー物、大好きでした。  外国では日本語の本を入手するのは結構大変なんでしょうね? ウチは家中本だらけ。300冊くらい送ってあげたいです。
この次は、ミステリーをUP予定です。
Commented by amamori120 at 2006-01-10 09:52
>鍵コメさん at 2006-01-10 09:16  了解です。そして色々ありがとうございます。
Commented by ganbatte_1972 at 2006-01-10 12:49
「夢夢(ぼうぼう)と」という言葉に大変惹かれます。初めての作家さんですが
タイトルにこんなに心惹かれたのは初めてかもしれない・・さすが雨漏り師匠!
Commented by revenouveau at 2006-01-10 16:59
いつか「何日君再来物語」のレビューをアップされたときに、雨漏り
さんがお話し(予告)されていたものでしょうか。

ご紹介の言葉を読みながら、老境のなせる静謐な筆はこびと、随筆に
も似たかろやかな文章世界を想像しました。
どこかでみかけたら、手にとってみようと思います。
Commented by amamori120 at 2006-01-10 22:47
>めぐめぐさん  お褒め頂きありがとうございます。 なかなか素敵なタイトルですね。 作者の名前は勿論ですが、私もこのタイトルで、読んでみようという気になりました。
Commented by amamori120 at 2006-01-10 22:50
>さ・え・らサン そうです、そうです、この本のことなんです。流石、さ・え・らサン。  読み始めて、エッセイかなと思ったのですが、やはり「私小説」でした。 チャンスがあれば、ご一読願わしゅう。
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by amamori120 | 2006-01-09 17:36 | 読後感・本の紹介 | Trackback(1) | Comments(19)