景山民夫を読む10「遥かなる虎跡」

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1992.1 新潮文庫・刊 ¥440  元版 1988.10 新潮社・刊
05.10.26 読了

1942年2月上旬。シンガポールは陥落寸前だった。タイからマレーシア半島を破竹の勢いで南下して来た山下兵団が、すぐ近くまで迫っていた。
ラッフルズホテルでは、全ての銀食器類が厳重に密封され中庭に埋められた。

青年海外協力隊のメンバーとして、マレーシア/ボルネオ島北部のサンダカン(ほら、例の「サンダカン一番娼館」のサンダカンですよ。)に駐在し、森林保護区で働く西禄郎(ロックと呼ばれる)は、公務中、怪我をして入院するが、病院で或る中国系の老人と知り合い、その最期を看取ることになる。死の前に、西は老人から、彼の唯一人の身寄り、年若い従妹にと、封筒を渡された。
この封筒を狙う奴が現れ、その騒ぎの中で西は封筒の中身を見てしまう。
中身は、手紙と3カラットのダイヤだった。

(男の私は、もう期待でゾクゾクして来ます。)

西は、これを直接、老人の従妹陳愛齢に届けることにした。
彼女はアイリーンといって実に型破りな混血の美女だった。
手紙は、マレーの虎(ハリマオ)、山下奉文将軍の”幻の財宝”の在処を記したものだった。

(いい年して、こんなもの読んでていいんでしょうか?)

行きがかり上、西は宝探しに引きずり込まれ、本書の表紙絵にもなっているダッジ・チャレンジャーでマレー半島を駆け回ることになる。 凄まじいカーチェイスの場面は車好きな景山の面目躍如たるものがあります。

敵は、フィリピンで復権を狙うマルコスの配下達。他にもこの財宝を狙う連中が居そうだ。

虎跡は、遥か彼方にある!

景山民夫お得意の冒険小説。 このアイリーンは実に魅力的で、なんとも気になる女子でした。

  
景山民夫 1 はじめ

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Commented by nagayades at 2005-11-19 19:40
3カラットのダイヤで驚くなかれ、マレーの虎が踊りだし、
さらにはフィリピンで復権を狙うマルコスの配下達も出てきて
ものすご~く大風呂敷広げちゃってる姿勢に敬礼っ!
Commented by amamori120 at 2005-11-19 19:58
>長屋女王さま   景山の冒険小説はスカッとします。 彼のエッセイも車中で併読していますが、益々ハマッています。
Commented by kazue1957 at 2005-11-19 20:49 x
景山民夫から外れるけど
amamori120さんは
多方面に興味と才能があって(=持てて)
人生、楽しいでしょ!
私、偏りがち。
Commented by amamori120 at 2005-11-19 21:09
> kazue1957 さん 才能はありませんが、知的好奇心と恋への憧れ、この二つがあるので私は青春真っ只中だと思っています。
カズエさん、雨漏りと呼んで頂けません?
Commented by kazue1957 at 2005-11-19 22:09 x
知的好奇心はこれまでの様子からわかりますが
「恋」への憧れがあるのなら、まちがいなく
青春です。好青年?

雨漏りさん、了解で~~す。
Commented by amamori120 at 2005-11-19 22:13
>kazueさん  ご理解頂きありがとうございます。
”好青年”については、貴・ブログへお邪魔してお話します。
Commented by bowie94 at 2005-11-20 11:53
雨漏りさんの書評ってホント、誘惑されますねー。
景山ワールドに大勢の人が魅了される日も近い・・・。
Commented by amamori120 at 2005-11-20 18:32
ヤッホーさん  ありがとうございます。 今、車中で、講談社エッセイ賞を吉行淳之介と同時受賞した、、エッセイを読み中ですが、益々景山にハマッて行ってます。
Commented by ke-kosan at 2005-11-22 12:45
私、昔ラッフルズホテルに泊まったことがあるんですよ。
すんばらしいホテルでした。
すみません、関係の無い話で。
Commented by amamori120 at 2005-11-22 23:52
>けーこサン  ほほうラッフルズに泊まられた、凄いです!&羨ましい!  我々はアフターヌーン・ティだけでした。
一度は泊まってみたいホテルですね♪
Commented by GHOST1429 at 2011-07-03 16:23 x
西とオライリーの世代を超えた再開は感動モノ!!
Commented by 雨漏り書斎主人 at 2011-07-03 16:27 x
>GHOST1429さん
再度のお越しありがとうございます。
こういうアクション物も巧みな景山サンでした♪
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by amamori120 | 2005-11-19 18:01 | 景山民夫を読む | Trackback | Comments(12)