景山民夫を読む 9「ボルネオホテル」

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1993.4 角川文庫・刊 ¥567  元版 1991.2 講談社・刊
05.10.28 読了

ボルネオ島キナバル山の麓の海岸沿いにあるリゾートホテルの取材に来た戸井田修は、オーバーブッキングのせいで、ボルネオホテルというアネックス(別館)に泊まらされる羽目になった。
他にも同じ扱いを受ける客は7人。アン・ドールトンというワシントン州立大大学院生。ペアルックを来た日本人ペア。オーストラリア人一家3人。クアラルンプール在住のインド人。これに加えて現地人の老人のボーイ。

アネックスのボルネオホテルは、本館から車で30分も走った所にある、橋で結ばれた島に所在する。これはイギリスの元・海軍提督ケペル卿が建てたものだった。haunted mansionみたいな佇まいが不吉だ。

恰も、大嵐で、送迎車が帰った後、老朽化した橋は壊れてしまう。電話も通じていないことが判った。
9人は、ボルネオホテルと称する建物のある小島に閉じこめられてしまったのだ。外界とは完全に隔絶されて。

「-そして、最悪の夜が始まった。」邪悪な霊が、プールを底なし沼に変え、ポルターガイスト現象で重い家具類が生命あるものの如く戸井田達を殺そうと追いかけ回す。毒虫も彼らを食おうと、いやらしく蠢きながら群れをなして襲って来る。
さらに、その悪霊は、人の恐怖心・憎しみ等のマイナスの感情を糧にして、心と体を乗っ取ることが出来るのだ。

一人、また一人、仲間が減っていく。
夜明けは遠い。
絶望の中で、全員が死を迎えるのか?

景山民夫の傑作ホラー小説です。
深夜、独りで読むのは避けた方がいいようです。

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by amamori120 | 2005-11-09 17:41 | 景山民夫を読む