旅行本2冊 その2
2005年 10月 05日
古代史の本を読みチラしているうち、ヒッタイト王国の都の跡を見たくなり、ひょいと土耳古に行ってしまったのがキッカケで、毎年二、三度トルコを訪問するようになった、小田陽一さんが、そのうちの三度、延べ七カ月の旅で出会った、椿事、変事、瑣事を書き連ねたのが本書です。
デザインが大胆で変化に富むトルコのキリルに魅せられ、ついに絨毯屋さんも開業したそうですよ。
文庫本286ページの約半分が写真です。新聞社、出版社勤務を経験されているので、読みやすい文章で書かれています。
そもそもトルコは日本の二倍ほどの面積があるんですが、鉄道はあまり発達しておらず、その代わりバス路線が都市から都市へ網の目のように張り巡らされているそうです。
トルコは、北が黒海、東がグルジャ、アルメリア、イラン、南がイラク、シリア、地中海、西がエーゲ海、に接しています。
ご存じのように、アジア、ヨーロッパ両大陸にまたがっており、アジア側をアナドル(アナトリア)、ヨーロッパ側をルーメリ(トラキア)と呼ぶそうです。
恰も、EU加盟を巡って紛糾しているようですね? もし加盟が認められたらEUで唯一のイスラム教国になりますね。 注目しましょう。
インフラ整備がまだまだのトルコ旅行に際して小田さんが必ず持参する物があるそうです。まず、大小二つの栓。中流以下のホテルでは、シャワーがあっても浴槽がなく、間違って浴槽があっても栓がないため湯が貯められないから。次ぎにゴム草履と裸電球。安ホテルの部屋にはせいぜい40Wしか付いてないので、自前の100Wを持ち歩き、入室すると直ちに付け替えるんだそうです。40Wじゃ読み物、書き物に不自由ですからね。
七年前の本なので、”世界遺産”などという観念がなく、私など、トルコと言えば、すぐ出てくるカッパドキアが僅か1行くらいで済まされているのは、今、トルコ第一流の観光地とされていることを思えば、うたた時の流れを感じさせられますね。
その他、ほぼ全国土を経巡っているので、これ一冊読めば、土耳古の地理が頭に入るでしょう。
興味深いエピソードがいっぱい。それに昔、世界史で習った地名がバンバン出てきて復習にも最適です。

