横山秀夫を読む 5 「深追い」 

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2002.12 実業之日本社・刊  ¥1,785  05.9.4 読了

★深追い
★又聞き
★引き継ぎ
★訳あり
★締め出し
★仕返し
★人ごと    
以上7篇が収録されています。いずれも4文字のタイトルなんですね。
そして、いずれも、某県警三ツ鐘警察署が舞台となっています。
連作ではなく、一話読み切り。主人公も異なります。

★深追い
信号無視のライトバンを白バイで追跡。ライトバンは必死で逃げ、電柱に突っ込んで運転者は死んでしまう。「深追い」と新聞各紙に指弾された秋葉は、監察官によって「正当な職務執行」と判定されたが、翌年の異動で交通機動隊を追われた。
今は、交通課で事故処理に当たる秋葉は、事故現場でバイブレーター式のカードポケベルを拾得する。被害者の物だ。
トラックに撥ねられて死んだ男の妻は、秋葉の小中学校時代の同級生だった。地元の警察に奉職していれば、こういうことには、よく出くわすものだ。
しかも、二人は密かに心を通わせていた、と秋葉は思っていた。
ポケベルがブルブル震えて ”コンヤハ オサシミ デス ” というメッセージが表示された。
葬式に行き、元同級生と17年ぶりに再会する。秋葉のことを思いだしたようだ。   返しそびれたポケベルが又震えて”コンヤハ カレー デス”と表示。受け手の夫は死んでしまい、もう見られないのに何故メッセージを送り続けるのだろう?
その後も、人の噂になるほど秋葉は彼女を訪問するが、元同級生を迎える態度ではなかった。
彼女には、元同級生ではなく「警察」の「深追い」ととられていたのだ。
夫婦仲は決して良くなく、おまけに亭主には心臓疾患があったことも判って来た。。。

警察小説の第一人者、横山秀夫 流石に巧い!
by amamori120 | 2005-09-06 12:42 | 横山秀夫を読む