田口ランディ 「縁切り神社」
2005年 08月 22日
幻冬社文庫 2001.2 刊 ¥520 05.8.16 読了
12の短篇が収められています。
表題作についてネタバレ;
水野希実子は、京都の町で「安井の縁切り神社」というのに迷い込む。そこには無数の絵馬がかけられていて、すべて縁切りに関するものばかり。
その中に”水野希実子と深田拓也の悪縁が切れますように”というのを見つけてしまう。深田拓也というのは、希実子が一ヶ月前までつき合っていた男で、彼女の方から別れを切り出したのだ。祈願者はM.O。久しぶりに拓也に連絡を取ってみると、意外な事実が判った。Mというのは真由美のことで、希実子と会うまで拓也がつき合っていた女子だった。つまり、希実子は真由美から、知らずに拓也を奪ったのだ。そして真由美は二ヶ月前に交通事故で死んだという。。。
作者のあとがきに曰く 「誰かと繋がってしまって、否応なく苦しんでいる者たちについて、私は書きたいと思う。」
他の11篇も、この視点で男女の繋がりの苦しみが描かれている。
悲しい恋をしているアナタ、是非読んでみてください。
安井の縁切り神社については、古都お気に召すまま。 サンをご覧下さい。

