与謝野道子「どっきり花嫁の記-はは与謝野晶子-」

与謝野道子「どっきり花嫁の記-はは与謝野晶子-」_d0065324_19391023.jpg

二十歳で、与謝野鉄幹・晶子夫妻の次男・秀氏(すぐる)と結婚した道子さんの花嫁奮闘記です。お嬢さん育ちで、あまり花嫁修業もしなかった道子さんは、ドキドキしながら結婚生活に入るのだが、恐ろしいと思っていた姑晶子によく仕え、晶子が亡くなるまでの七年間、随分、可愛がられ、色んなことを教わっている。和歌の手ほどきも受けたが、これはモノにならなかったようです。道子さんの兄が言った「偉い女性につかえることはしあわせなのだから、しっかりやりなさい。」という言葉を胸に、十一人も子供を産み、それぞれ立派にそだてあげたことだけでも大変なことなのに、歌人としても超一流の地位を保ち続けた姑さん・与謝野晶子に出逢え,共に暮らせたことは、幸せなことだったと思えます。あの大歌人・与謝野晶子の生(なま)の最晩年を知る、これは最適の本です。


本書には、あの堀口大学が序文を寄せています。名前の前に、与門とあるのが印象的です。彼は、与謝野鉄幹・晶子の和歌の門人だったんですね。だから、この 与 というのは、したがう という意味なんですね。それと 与謝野一門の 与 の意味も。芭蕉一門を蕉門というように。

それと、表紙の どっきり花嫁の記  は、かの岡本太郎氏の筆になるものだそうです。らしい字ですね。

表紙の色は、黒っぽく見えますが、現物は濃い紫色です。

昭和42年 主婦の友社・刊           05.6.17読了
by amamori120 | 2005-06-27 20:20 | 読後感・本の紹介