「チーム・バチスタの栄光」 海堂 尊

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あまり新しい本は読まないんですが、コレ読んでしまいました 009.gif






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海堂 尊 「チーム・バチスタの栄光」 元版は2006.2  
文庫は2007.11 宝島社・刊  文庫 上下とも¥500


海堂 尊 「チーム・バチスタの栄光」という本が評判になってるらしい、くらいの認識で、読むつもりはなかったのですが、家人Tに拉致られて、映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」を観て、面白いなぁと思ったところに、ブロ友の皆さんから勧められて読んでしまいました。「チーム・バチスタの栄光」 海堂 尊_d0065324_18544556.jpg


ご案内のように、チーム・バチスタというのはバチスタ手術を行うチーム。バチスタ手術というのは学術的正式名を左心室縮小形成術といって、拡張型心筋症に対する手術術式のひとつ。肥大した心臓を切り取り、小さく作り直そうという、単純な発想による大胆な手術で、創始者のバチスタ博士(ブラジル)の名前から来ている。

この手術の成功率は60%だが、ここ首都圈・桜宮市の東城大学医学部付属病院の、桐生助教授をリーダーとするチームは30連勝という驚異的な成績を残して来たが、ここへきて3件続けて失敗。納得できない桐生が院内リスクマネージメント委員会による検討を院長に申請し、その予備調査が、主人公田口講師(映画では竹内結子)に回って来た。
彼は心療内科担当で、院内では愚痴外来と呼ばれる部署に再雇用の超ヴェテラン看護師と二人、ゆったりと過ごしている。患者の愚痴を聞くのが仕事なのと、田口のグチから愚痴外来と揶揄的に呼ばれることに反発もせずにいる上昇志向皆無な男。

予備調査が終わる頃、医師免許を持つ厚労省技官の白鳥圭輔(映画では阿部寛)が登場。役人としては破天荒な人物だが有能ではありそう。
この変人役人と41歳独身の、とっちゃん坊や的医師が、調査を重ね、失敗例は殺人であると断定、意外な犯人(ミステリーではたいてい意外な人物が犯人ですね ww)を特定する。


家人T、TVで観たそうで、彼女から犯人を聞いていたのですが、読み始めると、すっかり忘れて犯人捜しに頭をかかえてしまうほどの筆力・構成力。「このミス(このミステリーがすごいっ)大賞」を受賞するだけのことはあると納得。
未読の方には是非ご一読をお勧めしたいミステリーです001.gif






尚、チーム・バツイチという非営利グループ?を結成している知人がいます 003.gif
by amamori120 | 2009-03-23 21:28 | 読後感・本の紹介