風流堂サンの花歌暦 平成二十一年 弥生
2009年 02月 28日「二月は逃げる」 逃げちゃいましたね。
「三月は去る」 進級、進学、留年、卒業 昇進、左遷、そのまま、異動、定年・・・・・
なんだかんだと 三月もバタバタして去ってしまいそうじゃありませんか
風流堂サンの花歌暦をお届けします。
今年は金槐和歌集。
画は、毎度おなじみ十河勝一さんです。
菫
♪ あさぢ原 行くへも知らぬ 野べに出でて
故郷人は 菫つみけり
蕨
♪ 早蕨の もえ出る春に 成りぬれば
野辺の霞も たなびきにけり
金槐和歌集
鎌倉第三代将軍・源実朝の歌集。
<金>は鎌倉の文字に由来、<槐>は大臣を意味し、鎌倉右大臣家集ともいう。
実朝は藤原定家に和歌の手引きを受け、歌作の多くは、「古今集」、「新古今集」にのっとった王朝和歌風である。
また雄勁な万葉調の歌が主に雑の部に散見される。近代に入って、正岡子規や斎藤茂吉らの絶賛を受け、世に高く評価されるようになった。
平凡社・刊「日本文学事典」より 雨漏り・調
修道僧生活に備えて、今回は風流堂サンの銘菓は出ません