銀色(シルバー)川柳 5
2007年 02月 11日「黄昏」部門です。
人が人生の終着駅に近づいた時、そこには自らの老いを知る数多くの踏切が遮断機を下ろしている---
残りわずかのローソクが燃え尽きるその前に、自らを照らす「黄昏」色の悲しい炎。
それぞれの人生の最終コーナーを回った戦友達が”その時”を知る「黄昏」の時---
日本テレビ 「うるとら7:00」の”おはようシルバー川柳”を集大成した本です。自称65歳以上の方が今まで過ごしてきた人生の道程や、現在置かれている精神的・肉体的・立場的状況が生み出す喜怒哀楽を、17文字に凝縮して詠み込んだものです。
最優秀賞 そうでちゅかボクチンひゃくじゅっちゃいでちゅか
優秀賞 3年でハトの動きを会得した
優秀賞 耳かきが前より奧に入るなぁ
以下は、雨漏り・撰・・・です。
☆じいさんが突如アランと名のりだす
☆虫達が最近やけに寄ってくる
☆明日から竹馬してもいいですか
☆ねり餌ともガムとも違うだが美味い
☆何事じゃばあさん突然標準語
☆ばあさんの長寿の秘訣犬体操
☆駅前でドジョウスクイが止まらない
☆戻らない押した部分が戻らない
☆先生が薬を出さなくなったとき
☆おかしいなー信号って五色かな~
☆砂浜に「希望」と書くも波消した
☆盆栽に水をやってる雨の中
☆耳ダレに鼻ダレヨダレワシは誰
☆動物園ラクダに乗っても気づかれず
☆じいさんについたあだ名はぱとらっしゅ
☆じいさんがお昼はまだかと夜の九時
☆カビですかキノコですかシミですか
☆ヘソクリまでみつかり爺は丸裸
☆とんちんかん言うからみんなから好かれ
☆朝起きて自分の名前言ってみる
☆粥すすり漬け物かじり茶をこぼす
☆ワンテンポ遅く「熱い!」とナメコ汁
☆黒猫が後から後からついてくる
☆これからが青春ですと紅をひく
☆動く歩道乗ろうとしてたら日が暮れた
☆暑さなど苦にはならない骨と皮
☆蚊もささぬそんなまずいかワシの血は
☆献血で貧血起こしまた輸血
☆ダイエットせずともヤセる訳は何
如何でしょう?
銀色世代の「黄昏」の悲しい炎が見えてきませんか?
アナタの琴線に触れた句を教えてください。
今は、若さと美貌を誇ってるいらっしゃる我がブロ友の皆さん、明日はわが身ですゾ
<川柳返し>
☆いつまでも 覚えています あの言葉 by ハッチさん
☆爺さんに 陽だまりの席 奪われ猫嘆く by jsbyさん
☆ 老木が、咲かせる花に教え有り by 絵美香さん