「淋しい女(ひと)は太る」 植松治彦

「淋しい女(ひと)は太る」 植松治彦_d0065324_1745775.jpg「淋しい女(ひと)は太る」 1988.10 マガジンハウス・刊 ¥780

臨床心理士・植松治彦サンの、易しく書かれた「専門書」です。




「淋しい女(ひと)は太る」 植松治彦_d0065324_177177.jpg



有名人としては、ダイエットに挫折した林真理子サン。醜い自分を直視して減量に成功したエリザベス・テーラーを事例に採り上げています。
その他、85キロの看護婦Yサンの淋しい一人の食事。
拒食症と隣り合う過食症のおそろしさ。
食べることとセックスの相似性。
成熟を拒否したK子23歳のケース。
「淋しさ」を凝視。
等々、平易な解説がなされます。

「口がさびしい」という言葉があるように、淋しさを満たす最も原始的で、手っ取り早い好意は、食べることです。
食べることで満たされる淋しさもありますが、食べることは単に淋しい気持ちを紛らせるだけの場合もあります。
すると、食べ終わると、また淋しくなるので、次々に食べることになるのです。
結果として肥満に陥ります・・・・・
淋しいと感じている人間が、みんな肥満するかというと、そうではありません。
淋しいと思っている自分自身を直視して、淋しさと対決し、これをのりこえる人間もいます。
一方、淋しいと思っている自分自身を棚上げにして、淋しさそのものを紛らそうとするにんげんもいます。
この淋しい自分自身から目をそらす人が、空虚さを満たすため、食べ、肥満するのだ・・・・・


淋しくない甘党の男(ひと)も太ります・・・・・(/_;)
by amamori120 | 2006-11-19 17:11 | 読後感・本の紹介