佐々木譲「真夜中の遠い彼方」

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1984.11 大和書房・刊 ¥990  06.1.26読了

歌舞伎町が警察と暴力団によって完全に封鎖された。

売春を暴力団に強要されたヴェトナム難民の20才の娘が、その暴力団組長を、彼の拳銃で射殺し、34才のスナック店長のところに逃げ込む。
窮鳥懐に入れば・・・で彼女を匿った店長は彼女を逃がしてやることができるのか?
包囲網はジワジワと狭まってきた。店長は、彼の店に氷を納品に来ている若者が、暴走族の頭だったことを利用しようと思いつく・・・

「エトロフ発緊急電」で一躍冒険小説の雄となった佐々木譲の初期作品の一つ。数年後のブレークを予感させる傑作エンターテインメントである。

日本一の歓楽街、新宿歌舞伎町に蠢く様々な人間達の生態が見事に描かれている。

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by amamori120 | 2006-01-29 23:14 | 読後感・本の紹介